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学長メッセージ

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岩手県立大学は、岩手県の歴史や風土、伝統の上に、21世紀の新たな時代を拓く高度な教育・研究の拠点として県民の大きな期待を受けて、「自然、科学、人間が調和した新たな時代を創造することを願い、人間性豊かな社会の形成に寄与する、深い知性と豊かな感性を備え、高度な専門性を身につけた自律的な人間を育成する大学を目指す」ことを理念に掲げて開学しました。

そして昨年20周年を迎え、これを期に地域に根ざした高等教育機関に期待される役割、すなわち社会・地域の大学として、人類の抱える問題や社会問題等を共有し解決に向けて努力する、すなわち「大学の社会的責任」の徹底に力を入れています。特に、人口減少と少子高齢化、環境悪化や格差是正などの社会的課題への対応や、社会や地域の目標である持続可能社会の実現、住民・公共機関・企業と大学とのより柔軟な協力・連携(産学官民)体制の確立に取り組んでいます。

また、グローバル社会の中で大学教職員・学生には、地球上に暮らす人類が、好むと好まざるとにかかわらず結び付いている状況の中で、地球的課題は他人事ではないことを理解し、自分の行動や身の回りに起きる出来事などを世界的視野から俯瞰できる能力と感覚を磨くことが求められます。そこで、「大学の社会的責任」の追及を国際的に展開するために、2009年より本格化した国連と世界の高等教育機関を結ぶ国連アカデミックインパクトに参加し、"人々の国際市民としての意識を高める"、"貧困問題に取り組む"、"持続可能社会を推進(SDGs)する"、"異文化間の対話や相互理解を促進し、不寛容を取り除く"の4行動原則を推進しています。

一方、教育面では、教育の質保証と学修成果の客観的可視化を重要視し、この実現に目指しています。学生は自ら学ぶ教育課程の目標や編成を十分に理解し、個々の学修活動に自覚的に取組むことで、学問に主体的に向き合い、より密度の濃い学修成果を取得できると考えています。さらに、本学がどのような教育を行っているかが可視化されることにより、地域社会、国際社会、産業界等と大学との間で育成すべき人才像の共有や相互に連携した取組が可能となり、大学と社会との接続や相互の協働が改善されることを期待しています。

このように本学は、教育・研究・地域活動を通して、文化への造詣、社会的・国際的活動など多面的な機能を有する地域のシンクタンクとしての役割と、地域の中核人才育成に力を注いでいます。

岩手県立大学長 鈴木 厚人