感染症は、身体に入ったウイルスや細菌等により発熱等の症状を引き起こす病気です。
大学は、学生や教職員等多くの人たちが過ごすため、感染力の強い病気は瞬く間に感染が拡大します。また、持病や内服薬の影響等で抵抗力が低い学生や教職員の方もおります。
学内の感染拡大を防止するため、特に感染力の高い感染症は、学校保健安全法で「学校において予防すべき感染症」(以下、学校感染症)とし出席停止期間を定めています。
医療機関で学校感染症と診断された場合は、感染流行状況の把握及び感染対策等のために、健康サポートセンター/宮古短期大学保健室 に電話で連絡をお願いします。
また、医師の指示に従い、大学に登校せず自宅療養に努める等、適切な行動をお願いします。
学内での感染防止のため、一人ひとりが感染症対策に努めていただくようお願いします。
・学校感染症と出席停止期間
・主な学校感染症とその予防
・学校感染症にかかった場合の対応
■学校感染症と出席停止期間
感染症の種類及び出席停止期間(学校保健安全法施行規則第18条、19条)
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感染症名 |
出席停止期間 |
第一種感染症 |
エボラ出血熱、クリミア・コンゴ出血熱、痘そう、南米出血熱、ペスト、マールブルグ病、ラッサ熱、急性灰白髄炎、ジフテリア、重症急性呼吸器症候群(SARS)、中東呼吸器症候群(MERS)、新型コロナウイルス ※上記の他、「新型インフルエンザ感染症」「指定感染症」「新感染症」 |
治癒するまで |
第二種感染症 |
インフルエンザ (鳥インフルエンザH5N1・新型インフルエンザを除く) |
発症した後(発熱の翌日を1日目として)5日を経過し、かつ、解熱した後2日を経過するまで |
百日咳 |
特有の咳が消失するまで又は5日間の適正な抗菌薬療法が終了するまで |
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麻しん(はしか) |
発しんに伴う発熱が解熱した後3日を経過するまで |
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流行性耳下腺炎 (おたふくかぜ) |
耳下腺、顎下腺または舌下腺の腫脹が発現した後5日を経過し、かつ、全身状態が良好になるまで |
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風しん(三日ばしか) |
発しんが消失するまで |
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水痘(みずぼうそう) |
すべての発しんがかさぶたになるまで |
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咽頭結膜熱(プール熱) |
発熱、咽頭炎、結膜炎などの主要症状が消失した後2日を経過するまで |
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結核及び髄膜炎菌性髄膜炎 |
病状により、学校医その他の医師が感染のおそれがないと認めるまで |
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第三種感染症 |
コレラ、細菌性赤痢、腸管出血性大腸菌感染症(O157等)、腸チフス、パラチフス、流行性角結膜炎(はやり目)、急性出血性結膜炎 など |
病状により、学校医その他の医師が感染のおそれがないと認めるまで |
【重要】 上記の学校感染症(第1種感染症~第3種感染症)と診断された場合は、健康サポートセンター/宮古短期大学保健室に電話で連絡してください。
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■主な学校感染症とその予防
<インフルエンザ>
特徴 |
毎年12~3月にかけて流行する感染症 【潜伏期間】平均2日(1~4日) |
予防 |
・外出後の手洗い、うがい ・人混みに出るときはマスクをする ・室内の湿度(40~60%)を保つ ・予防接種 |
<麻しん>
特徴 |
感染力が非常に強く、1,000人に1人の割合で命を落とすことがある。 【潜伏期間】主に8~12日(7~18日) |
予防 |
・予防接種(2回接種)が有効 |
<風しん>
特徴 |
感染力が強い 【注意】妊娠中の感染により、赤ちゃんの耳や眼、心臓に障がいを生じたり、精神や身体の発達に遅れが生じたりする『先天性風しん症候群』になる危険性がある。 |
予防 |
・予防接種(2回接種)が有効 |
<流行性耳下腺炎(おたふくかぜ)>
特徴 |
感染力が強い 【注意】無菌性髄膜炎、難聴、精巣炎などを併発することがある。 |
予防 |
・予防接種が有効 |
<水痘(みずぼうそう)>
特徴 |
感染力が強い 【注意】まれに脳炎やライ症候群を併発することがある。また、妊娠中に感染すると、胎児に影響がある。 |
予防 |
・予防接種が有効 |
・引用参考 公益財団法人日本学校保健会発行「学校において予防すべき感染症の解説」
■学校感染症にかかった場合の対応
1 健康サポートセンター/宮古短大保健室に電話連絡
学校感染症と診断された場合、電話で健康サポートセンター等に連絡してください。
(健康サポートセンター:019-694-2030 / 宮古短大保健室:0193-64-2230)
2 登校可能となるまでは外出は控える(出席停止期間)
感染症の種類により出席停止期間は異なります。学校保健安全法で定めた出席停止期間を参考にしてください。(念のため、主治医にいつから登校可能か確認してください。)