岩手県立大学 盛岡短期大学部

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取り組みレポート

2007年3月

新聞投稿プログラム

新聞投稿プログラムは、特色GPの柱の一つである「PCS(パーソナルコミュニケーションスキル)リテラシー育成」のために平成17年度から実施しているプログラムである。PCSリテラシーの育成の目的は、日本語による文章の好悪や是非、表記の仕方といった単なる技術的なものだけではない。社会的な課題にいかに向き合い、それを自らの頭で考えるか、さらにはその課題に対して自分の意見をきちんとした日本語で表明し、それを第三者が読み評価して初めて果たされる。

したがって、本プログラムでは、新聞社論説委員会投稿担当を一次評価者として、新聞読者を二次評価者として、他者に読まれる文章をいかに書くか、それを目指すものである。

本プログラムは「日本語表現論Ⅰ」の授業を活用して、学生たちに新聞に意見投稿をさせるもので、今年度は『岩手日報』の「日報論壇」欄に5編、「声」欄に23編の計28件(3月26日現在)が掲載された。

このプログラムはまず「課題発見」をおこない、自らのことばでその課題についての意見を書き、それを推敲し、新聞読者に分かりやすいように纏め上げるという過程で進められる。教員は課題発見時にその課題にどう向き合うかについて、また他人に文章を読まれる上で最低限のマナーを指導する。履修者は各自意見を執筆して、提出し指導を受けながら、表現や内容の問題点について推敲し、最終稿を新聞社投稿欄に投稿すると共に、教員に提出させる。

投稿された原稿は、新聞社投稿担当である論説委員担当者の審査・評価を経て、新聞に掲載されることとなる。

以下は本プログラムの流れを簡単に図式化したものである。


図

『岩手日報』に掲載された投稿記事は以下のとおりである。

【日報論壇】
2月20日 活気ある商店街に 鈴木美恵子
2月21日 感動する心 佐藤英大
2月27日 深刻な地方の医師不足 大伴由布子
3月5日 地域医療の現状を憂う 佐々木希望
3月13日 日本語の乱れと教育 四日市彩乃
【声】
2月14日 温暖化防止へ行動積み重ね 狩野麻里絵
2月23日 責任ある言動 政治家に望む 小原有加
2月23日 子育て改革で「ゆとり」確保 遠藤加奈子
2月26日 個人の情報はどこから流出 武藤美峰
2月27日 理不尽なこと平然と言う親 青山浩子
2月28日 温暖化防止に「行動」が必要 橋本香織
2月28日 雇用形態変容 早急な対策を 松坂隆弘
3月1日 地域が支える「プロ」目指せ 藤本賢二
3月1日 やり直し聞く教育は可能か 大高 梢
3月2日 温暖化防止策 暖房低く設定 佐藤真奈美
3月3日 皆が行動して温暖化を抑制 赤坂 優
3月6日 地球の温暖化実感した今冬 西村 恵
3月8日 「逆ギレ増加」恥の文化崩壊 近江健太朗
3月9日 満員の電車の中で 勇気ある指摘 金野麻実
3月10日 給食費支払い 保護者の義務 佐々木沙織
3月13日 働けど・・・格差解消して 村林 環
3月14日 世界史を学び世界史で生きる 小比類巻舞
3月16日 心優しい駅員 私のお手本に 藤根千晴
3月17日 なぜやらない 席の譲り合い 林 愛美
3月19日 自分の殻破り 視野広げよう 菊池由佳
3月20日 学校に行けぬ子供知って 梅村 彩
3月23日 親切な対応で一日良い気分 吉田雪乃
3月26日 買い物マナー心得た大人 北田 唯

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