岩手県立大学 盛岡短期大学部

文字サイズ
配色変更


ホーム  > 今後の実施計画

今後の実施計画

本取組は、選定された特色ある大学教育支援プログラムにおける「自他の文化理解を柱とした国際文化教育」について、教育効果の一層の充実・発展を目指す事業であり、今年度の実施計画内容は以下の通りである。

1. 海外研修旅行による早期異文化体験プログラム

海外研修旅行は、海外の実生活の体験を通して、学生に自他文化理解の動機づけを行うための重要な教育活動である。

本学科では、従前よりアメリカ合衆国ワシントン州における研修旅行を行ってきたが、本年度は、世界の各地から学生が集まり学ぶアメリカ合衆国ハワイパシフィック大学において2月中旬から3月初旬にかけて実施する。同大学には、アジアやアフリカ、南アメリカなど、世界各地から学生が集まっており、それらの学生と共同で行う学習、生活環境の中で、司会共通語としての英語学習を通して他文化への深い理解力を涵養するためのプログラムを実施する。また、研修旅行の事前事後の学習を学生の主体的活動を踏まえながら行うと共に、研修旅行報告書、ビデオを作成し、報告会を行うことにより旅行について自ら検証し、さらにはプレゼンテーションをすることにより教育効果を高める。

また、IDI(INTERCULTURAL DEVELOPMENT INVENTORY)の調査を行い、海外研修旅行の効果を検証する。

また、9月にすでに実施している韓国研修旅行についても、報告会を実施するなどして学生に自己検証をさせる。

2. PCS養成のための授業展開と改善の取り組み

個々の学生のスキルと問題関心に応じたきめの細かい指導を行うために、ムードル社e-learningの活用を開始する。

「国際文化基礎演習」の授業改善を図るために、適切なテクスト選択のために資料を収集、健闘する。

また、「日本語表現論I」において授業内容の改善のため、教科書となりうる諸教材を収集し分析する。

さらに日本語運用能力向上を検証するために、NIE実践事例(新聞を利用した効果の検証)について調査する。

日本語教育の必要性、実践事例などについて特別講師を召聘して講演会を開催する。

3. GCS養成のための授業展開と改善の取り組み

ムードル社e-learningを活用し学生がページから授業のアウトラインを確認し、講義に関係あるサイトへリンクして二次資料を入手できるような教育改善を行うと共に、「英語表現」などの教科でWebサイトを設置し、ネットから授業内容を提示し学生が学習資料や英語日誌e-journal、海外留学情報や海外ボランティアに関する情報を入手する。

また、教育機器をそろえ、学生が英語ビデオを企画し、音響効果、英語による音入れなどを編集することにより、能動的な英語学習を行う。

こうした主体的な活動の成果を2年次においてTOEIC Bridgeテストを実施することで検証する。

4. 自他の文化理解深化のための授業展開と改善の取り組み

地域在住外国人との交流授業を行うことにより、学生の多文化理解を深める。さらに、JICAなどから国外で国際支援活動を実践している活動家を招請し、国際関係や国際的課題について学生に講じてもらう特別講座を開催し、広い視座からの自他の文化理解につながる教育を行うと共に、これらの講座が教員にとっての授業改善に資するようにする。また、e-learningを用いた学生のグループ学習を行い、相互の学びあいの中で自他の文化理解の視野を広げる。

5. 各事業についての情報発信

「国公立私立大学を通じた大学教育改革の支援」合同フォーラムや各種教育改善プログラムに参加し、本取り組みの公表・普及に努力しながら、他大学等の取組から改善のために参考になる情報を得る。本取組のパンフレットを県内や近隣の大学、短期大学、高等学校に送ると共に特色GPのためのサイトを開設し、取組の状況を広く発信し、寄せられた情報をさらなる改善に役立たせる。また、統一的な指導方法の樹立を目指し、授業改善のための調査研究を行う。




また次年度については、2006年度の方針と実績を基盤に、その内容をさらに充実させることに加えて、少人数教育のための講師任用、教育講演会の開催、地域におけるフォーラムの開催などの事業を通じて教育改善に取り組む。

これらを通じて、選定取組をさらに充実・発展させることにより、本学の教育目的である「地域の国際化に積極的に寄与する」人材養成機能の一層の強化を図るものである。