岩手県立大学 盛岡短期大学部

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本取組の特性 -PCSの育成-

PCS(パーソナルコミュニケーションスキル)の育成

PCS育成のために、各教員が連携して日本語運用能力の向上プログラムを設けている。

1.目標

  • 日本語で書かれた文章を素材に、文章を読み解く力、問題・課題を発見する力、主体的に調査を行い問題を解決する力を身につける。
  • 他者との議論を通して問題意識を深め、自分の考えを筋道を立てて発表していく能力を高める。
  • 文章の問題点を発見し、それらを目的に応じて改善することで、思考力と文章力を養う。文章の目的を果たすにはどのような情報をどう書けばよいか考える。書かれた文章がどう読まれるか、受け手を重視する表現教育を行う。
  • 適切な表現を用いた「話す能力」を養う。

2.方法

PCS育成の手法

  • 「国際文化基礎演習」の授業を4クラスに分け、1クラス14名程度の少人数で行う。学生の司会により、担当者の発表報告、質疑応答、レポートの作成といった作業を行う。前期と後期でクラス変えを実施し、教室で多様な相手と向き合うことができるようにする。ワークシートを利用して発表内容を学生に相互評価させる。
  • 「日本語表現論Ⅰ」では、NIEを積極的に取り入れる。
  • 「日本語表現論Ⅱ」では、正しい発音、アクセント、イントネーションといった技法を習得し、3分間スピーチ、説得力向上話法といった実践的な授業へと展開させる。

3.効果

「国際文化基礎演習」では、現代社会や文化に関わるテキストを使用することによって、学生は日本語運用だけでなく、さまざまな文化理解の基礎知識、方法や視点をも同時に獲得することができる。

4.検証

「国際文化基礎演習」では、担当教員が前期・後期それぞれ2回、演習の効果的な進め方、内容や方法、検証などについて検討を行い、FDに役立てている。ワークシートの活用により、学生相互に発表評価を行い、発表者以外の積極的授業参加を促しながら、他者の発表に対して適切に批評する意識を涵養する。

「日本語表現論Ⅰ」では、地元新聞への意見投稿を課し、掲載率40%を実現した。