岩手県立大学広報誌県立大 ArchVol.76

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広報誌県立大Archの掲載情報をもとに作成されています。

創立20周年に寄せるメッセージ

平成30年4月、岩手県立大学は開学20周年を迎えた。
「地域の大学」として地域に根ざした教育・研究活動を実践し、これまで輩出した卒業生は約1万2000人(平成29年4月現在)。
記念すべき年を目前に迎え、大学へ寄せる想い、これから期待することなどを教員たちに聞いた。

岩手県立大学ソフトウェア情報学部
渡邊 慶和 教授

 20年前、私は神奈川県の大学にいたのですが、ソフトウェアとハードウェアの両方を研究する“かつてない大学”ができると聞き、ワクワクしながら岩手に来たのを覚えています。開学時は、ゼロからのスタートでしたから、教員も学生も試行錯誤の連続。でも「世界に通用する技術者を育てる」という志のもと、様々なチャレンジをしながら指導にあたってきました。
 ソフトウェアでは、正解のないゴールに向かって、トライ&エラーを繰り返していくことが大切です。今の学生は真面目ですが、未知の挑戦に対しては少し保守的。基本は守りつつも、一歩踏み出す勇気を持ってほしいと思います。
 開学から20年が経ち、我々と同じような学部を設立する大学が増えてきました。その中で差別化を図りながら、学生たちのサポートをもっと充実させていかなければなりません。そして、新たな方向性を学生たちと一緒に考え、探っていきたいと思っています。

岩手県立大学高等教育室
関屋 一博 室長

 開学3年目の平成12年、大学職員として着任しました。当時は、新しくできた大学で教員や学生も大変だったと思いますが、職員も制度を一つひとつ作ることからスタート。加えて平成17年には法人化に伴い、これまで整えた規程などを全て作り直すという苦労もありました。しかし、新しいものを作るために、議論を重ね、形にしていくことは楽しく、やりがいのある仕事ばかりでしたね。
 国際交流の始まりとして、留学生の受け入れを前提に、中国の大連交通大学と初めて「国際学術交流協定」を結んだことも思い出深いです。留学生の衣食住のサポートから心のフォローまで、彼らの不安を少しでも軽減できるよう心を砕きました。
 この20年、学生と教職員で大学を作り上げてきましたが、互いの距離が近く気軽に話せるのが、うちの大学の良いところ。何より学生たちが成長していく姿を間近に見ることができるのが嬉しく、仕事の活力をもらっています。


20th Anniversary messages