岩手県立大学広報誌県立大 ArchVol.74

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広報誌県立大Archの掲載情報をもとに作成されています。

創立20周年に寄せるメッセージ

平成30年6月、岩手県立大学は創立20周年を迎える。「地域の大学」として地域に根ざした教育・研究活動を実践し、これまで輩出した卒業生は約1万2000人(平成29年4月現在)。記念すべき年を目前に迎え、大学へ寄せる想い、これから期待することなどを教員たちに聞いた。

宮古短期大学部経営情報学科
鎌田 真人 准教授

 前身の岩手県立宮古短期大学の開学時から務めていますが、当時は周囲になにもなく、ポツンと大学が建っているような状況でした。あれから28年、今では住宅が立ち並び、桜も見事な花を咲かせるようになりましたが、変わらないのは1学年100名という顔の見える学生数と、教員、職員と学生との距離感。授業や進路、生活のことなどを気軽に相談できるオフィスアワーという時間を毎週設けていますし、一人ひとりの学生を教職員が見守るアットホームな雰囲気は、小さな大学だからこそのメリットです。
 また、2年間という学びの時間は、改めて今後の人生を考えられる猶予の時間。就職や4年制大学への編入など、大学での経験を加味しながら柔軟に進路を選べることも短期大学部の良さではないでしょうか。
 学生に望むのは、本と新聞を読むこと。積極的に知識を広め、深めて、見識や自律・自立できる力を身につけてほしいです。

岩手県立大学高等教育推進センター
井上 一彦 講師

 幼い頃から野球一筋で、高校や大学の教員を務めながら、野球部の指導に携わってきました。好きなことに夢中で取り組む子どもたちは、失敗や挫折を乗り越えながら成長するため、打たれ強い。ここが正念場という時は想像を超えた発想や大胆な行動に出ることもあるものです。
 一方、岩手県立大学の学生は、総体的に真面目でおとなしい。それは長所でもあるのですが、壁にぶつかり挫折した時に、這い上がる力が弱いと感じています。
 赴任して7年目になりますが、体育の授業を通して育てたいのは、人間力。県立大学の体育は4学部混成の授業ですので、違う学部の学生とチームを組みます。その中で協調性や積極性を身につけたり、苦手なことを克服する喜びを感じてほしいと思っています。
 規定の枠に収まることを良しとせず、世界に羽ばたくような人材を育てていけたらと考えています。


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