岩手県立大学広報誌県立大 ArchVol.73

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広報誌県立大Archの掲載情報をもとに作成されています。

地域フィールド

未来に向かって、新たなアクションを起こす学生がいます。地域の先を見据え、活躍している卒業生がいます。
彼らが何を思い、どんな活動をしているのか。それぞれの扉を開けてみましょう。


総合政策学部3年 本山 博仁
1996年岩手県遠野市出身。岩手県立花巻北高校卒業。子どもの頃からサッカー好きで、大学でもサッカー部に所属し部長を務めるほか、社会人チームにも参加。身体を動かすことが何よりの気分転換、というスポーツマン。

「いわての名物バーガー」の商品開発では、
企業の方と一緒に案をブラッシュアップ。

 サッカーの少年団に所属していた子ども時代、いつも地域の応援に支えられていた経験から「公務員になって恩返しをしたい」と思うようになりました。その夢をかなえるため、進学先に選んだのが岩手県立大学総合政策学部。社会や経済、政治など幅広く学べ、地域と連携した活動や研究も盛んなところも魅力だと思いました。
 入学して改めて「県立大は、いろんなチャンスに巡りあえる場所」だと実感しています。例えば、授業で「いわての名物バーガー」の商品開発に取り組んだのですが、私のチームが最優秀賞に選ばれ、この秋商品化されました。アイデアの具現化には多角的な視点が必要で、何度も試行錯誤し大変だったけど、貴重な体験となりました。
 ほかにも、実践的な地域づくりを学ぶ「地域創造学習プログラム」や海外研修にも参加。ローカルに根ざしながらグローバルな視点を学べるのも、県立大のよさだと思います。これからもいろんな学びの機会に出会い、夢をかなえる力を身につけていきます。


久慈市立侍浜小学校 養護教諭 鈴木 はつき
1989年岩手県盛岡市出身。岩手県立盛岡第二高校卒業。大学時代は、第一回目の体育祭や大学生協の学生組織を立ち上げるなど、積極的に活動。最近の楽しみは、同僚たちとおいしいものを食べ歩くこととか。

看護師として働いた経験が、養護教諭の仕事
にも生かされていると話す鈴木さん。

 幼い頃から憧れだった看護師になるため、岩手県立大学看護学部に進学。一直線に夢を目指していましたが、教職課程の学びで教育の面白さに目覚め、養護教諭の道へ進路を変更したんです。4年の時は試験に落ちたのですが、神奈川県で看護師として働きながら2度挑戦。この春、本採用になり、久慈市立侍浜小学校に赴任しました。
 養護教諭の仕事は、児童の心身の健康や生活習慣の管理、保健指導が中心ですが、清掃や給食、学校行事などの指導も担当。子どもたちは胸の内をうまく言葉にできませんから、保健室だけでなく、休み時間などの様子を観察しながら、一人ひとりの変化に気を配るようにしています。養護教諭は学校で私一人ですので、先生方との連携はとても大切。児童の情報共有はもちろん、自分が何をしたいのかを発信し、協力してもらえるように心がけています。
 昨年から卒業した養護教諭を中心とした会ができ、学びの場と仲間が広がりました。少しでも自分を向上させ、子どもたちの心の声に向き合えるよう頑張っていきたいと思います。