「蒼翔祭（そうしょうさい）」と呼ばれる宮古短期大学部の大学祭は、近隣の人々も楽しみにしている一大イベント。その準備から当日の運営まですべてを取り仕切っているのが、学生会執行部だ。「今年は例年以上に来場者を増やし、学生がもっと主体的に参加する大学祭に。特にダンスや軽音楽などのサークル発表に力を入れ、お客様に楽しんでもらえるようにしたいです」と話すのは、執行部の嵯峨里珠那さん（２年）。恒例のゼミや学生会による模擬店の内容も多彩で、地元の名産を使用した商品の提供を考えているゼミもあるそう。「大学祭は学年を超えた交流が広がり、気持ちがひとつになれる」と越川しのんさん（２年）が話すように、学生たちが一丸となって取り組む大学祭。今年のテーマ「輝（かがやき）」のように、学生一人ひとりが主役として輝く大学祭になるはずだ。

　岩手県立大学のメインイベントを仕切るのは、総勢70名による大学祭実行委員会。総務部、広報部のほか、模擬店や様々なイベントを取り仕切る企画部があり、10月の開催に向けて５月から準備に取りかかるという。半年間にわたる長丁場に加え、外部の人も多く関わるため、スケジュール管理や参加団体との交渉など、やらなければならないことは山積み。「苦労も多いのですが、準備を通して物事を進める時の視野が広がったり、学生同士の交流が広がったり、コミュニケーションスキルが身につくなど、成長できる部分がいろいろあります」と、委員長の小野峻明さん（ソフトウェア情報学部・２年）は言う。今年のテーマは、「Magic〜魅せよう笑顔の魔法〜」。委員会のメンバーが「みんなで大学祭を作り上げていくのが楽しい」と口を揃えるように、力を合わせて笑顔あふれる大学祭を目指している。