陸上競技部

自分のペースで楽しく走る、それが陸上競技部のモットー

 部員の半数が初心者という岩手県立大学の陸上競技部には、さまざまな動機の学生が集まってくる。勉強の合間にちょっと体を動かしたい、新しい競技に挑戦したい、マラソンの記録を伸ばしたい…など、目的はそれぞれだが、部全体のまとまりはよく、みんな仲が良いという。
 「自分のペースで楽しく体が動かせるのが、うちの部のいいところ。練習や、大会のエントリーは一人ひとりの自主性に任せて活動しています」と話すのは、部長の津嶋諒さん(社会福祉学部・3年)。日々の練習も、基本は自主練習。集まった部員たちが、その日のコンディションを見ながら練習メニューを相談し、決定するスタイルだという。
 一見、個々に思えるが、そうではない。走るのは楽しい反面、苦しいものだ。特に長距離を走る部員たちは、一緒に走る仲間の存在が励みになり、達成感を分かち合える喜びがある。「この春、有志の部員で盛岡一周継走という駅伝に出場しました。いつか陸上競技部でチームを組み、仲間にタスキを渡したいですね」。長距離ランナーである津嶋さんは、密かにそんな夢を抱いている。

陸上競技部
平成10年創部。部員数は約30名。活動は週2回で、水曜日は15:00から、土曜日は9:30から大学のグランドで2時間半〜3時間ほど自主練習。大学祭の時は毎年模擬店を出し、お祭り気分を楽しむとか。

吹奏楽サークル

みんなの音を重ね合わせひとつの曲を作り上げていく

「うちのサークルのモットーは、一人ひとりの音楽に取り組む姿勢を尊重すること」と、代表の藤原華愛さん(総合政策学部・2年)がいうように、岩手県立大学の吹奏楽サークルは自由でありながら、とてもアットホームな雰囲気だ。部員の多くが経験者だが、演奏する楽器も練習への参加も、すべて本人の意志にゆだねられる。
 「大学は高校と違いますから、足並みを揃える必要はありません。他のサークルや社会人バンド等と掛け持ちしている人も多いですし、独自にアンサンブルを組んで大会に出場する人もいる。いろいろな楽しみ方があっていいと思うんです」。吹奏楽サークルが演奏するのは、七夕祭、大学祭、夢灯りといった学内イベントのほか福祉施設等での依頼演奏や、今年度は社会人バンドとの演奏も。全員でそれぞれのイベントにふさわしい楽曲を選ぶのだが、なかでも得意とするのが「県大らしい」明るいポップス。
 「吹奏楽の魅力は、みんなでひとつの曲を作り上げていくこと。いろいろな音が重なり、徐々に大きなパワーになっていく感じがとても好きです」と語る藤原さん。個々の音と全員の音から生まれる調べは、サークルの雰囲気とつながっているのかもしれない。

吹奏楽サークル
平成10年創部。部員数は38名。練習は週3回(月曜日・水曜日・木曜日)、18:30〜21:00まで音楽室で行っている。新入生歓迎会、七夕祭、大学祭、夢灯りなど、学内イベントを中心に活動中。