平成19年度財務状況

質の高い研究と、地域への研究成果の還元を目指す

中期計画では、学内における研究を活性化し多様な専門分野の連携によって、外部研究資金の獲得増加に努めるとともに、業務の改善・効率化を進め、適切な資産管理を行うことを掲げています。

平成19年度には、研究者情報システムの整備、プロジェクト研究所の設置拡大、公募型地域課題研究による地域との更なる連携拡大等を推進しました。公開講座についても専門性の高いものを中心に、有料の講座を拡大して実施しました。また、人件費管理計画の策定や、県大版IMSの取組みを進めるなど、効率的な運営にも努めています。

財政状況(平成20年3月31日現在)

※(1)資産見返負債とは、法人が固定資産を承継・取得した場合に、当該資産の見返として同額を負債に計上し、減価償却処理により費用が発生する都度、取り崩して収益化する、減価償却を損益計算に影響を与えないための公立大学法人特有の処理です。

平成19年度の収支の状況

収入のおよそ69%は、県からの運営費交付金でまかなわれています。岩手県立大学の自主財源の割合は受託研究費等も併せるとおよそ24%です。今後、外部研究資金の獲得推進等の取組みを進めていきます。支出に関しては、平成19年度計画において人件費管理計画を策定することが決定しているなど、より効率的な大学運営を目指しています。

収 入

項 目 金額(円) 割合
(%)
備 考
運営費交付金 4,445,526,320 68.8 県から運営費として交付されたもの
授業料 1,210,438,206 18.7 大学独自の収入(自主財源)
入学金および検定料 218,090,300 3.4
受託研究等 121,670,370 1.9 企業や団体から委託された研究
および事業における収入(外部研究費)
受託事業等 11,815,302 0.2
補助金等 33,919,387 0.5 大学改革推進等補助金、寄付金等
寄付金 13,447,056 0.2
資産見返負債借入(2) 288,170,856 4.4  
その他 114,569696 1.8 財産貸付収入、科学研究費補助金間接経費等
合計(A) 6,457,647,493    

※(2)資産見返負債戻入とは、法人が固定資産を承継・取得した場合に、当該資産の見返として同額を貸借対照表の負債に計上し、減価償却処理により費用が発生する都度、取り崩して収益化したもの。減価償却を損益計算に影響を与えないための公立大学法人特有の会計処理です。

支 出

項 目 金額(円) 割合
(%)
備 考
教育経費 1,373,329,931 22.8 大学教育および研究等に係る経費
研究経費 845,880,346 14.1
教育研究支援経費 76,502,346 1.3
受託研究費 119,998,804 2.0 企業や団体から委託された研究
および事業に係る経費
受託事業費 11,815,302 0.2
役員人件費 10,288,880 0.2 役員、教員、非常勤講師
および事務局等の職員人件費
教員人件費 2,617,717,243 43.5
職員人件費 546,085,624 9.1
一般管理費 410,899,824 6.8 光熱水費、修繕費、消耗品費等
臨時損失 225,601 0.1 未満 過年度入試料返還金
合計(B) 6,012,743,901    

収支(A-B)

444,903,592