平成20年度地域貢献の状況

県立大学として、地域に向けた知的財産のアウトプットを

開学から10年を迎え、岩手県立大学の教育研究は「構築の時代」から「地域貢献の充実」を見据えた次のステージに突入しました。県立大学として地域とともに発展し、北東北の地域連携の拠点となる魅力ある大学を目指した取組みをいくつかご紹介します。

滝沢村IPUイノベーションセンターの開所

平成21年5月1日、地域連携研究センター敷地内に「滝沢村IPUイノベーションセンター」が開所しました。この施設は、本学の人材育成能力と研究開発機能を柱に、大学周辺に県内外からのIT関連企業の集積を進める目的で建設されたものです。既に5企業の入居が決定しており、盛岡広域地域における組込みソフトおよびIT・システム関連産業の要となることが期待されています。

IPU地域づくりプラザの開所

平成20年8月、開学10周年を機に、地域連携研究センター内に地域づくりに関するシンクタンク機能の充実強化に向けたニーズに応えるため、シンクタンク機能と交流の場を兼ね備えた『IPU地域づくりプラザ』を開設。調査研究部門として、既存のプロジェクト研究所「地域づくり研究所」に、新たに「公共政策研究所」を設置しました。 これまでの自治体との連携や研究基盤を生かして、地域づくりに関する窓口の一本化と一元化を図ることで、さらなる地域貢献を進めていきます。

岩手県立大学研究成果発表会の開催

平成20年11月29日、アイーナにて岩手県立大学開学10周年記念事業「岩手県立大学研究成果発表会」を開催しました。重点研究の5大プロジェクト研究および、外部研究資金を獲得しているテーマ等から地域貢献性の高い研究テーマを選定、研究発表等を行いました。一般参加者も100名を超え、ポスターセッション会場においても活発な質疑が行われるなど、本学の多彩な研究成果について県民に周知し、地域貢献をアピールする場となりました。

<開催概要>

日時/平成20年11月29日 13:00~17:00
会場/アイーナ8F(802・803会議室)
参加人数/本学学生・教職員61名 一般参加110名

岩手県立大学研究成果集の発行

上記の研究成果発表会における報告をまとめ、平成21年3月に「開学10周年記念岩手県立大学研究成果集」を発行しました。本学の各分野における多彩な研究、地域のニーズに適合した研究成果の集積として、広く岩手県民や本学を志す全国の高校生などに向け発信されます。