平成20年度は中期計画に基づき、学内における研究の活性化と多様な専門分野の連携による外部研究資金の増加、教育・研究において機能強化を図りつつ、業務の見直しや改善による運営経費の抑制などに取り組みました。
その結果、共同研究および受託研究、奨学寄付金など計89件の外部研究資金を獲得しています。経費に関しては、副学長及び事務局長によるヒアリング等により人員配置管理を行うなど、効率的な業務運営に取り組んでいます。
岩手県立大学の財務状況(平成21年3月31日現在)
※1 資産見返負債とは、法人が固定資産を承継・取得した場合に、当該資産の見返りとして同額を負債に計上し、減価償却処理により費用が発生する都度、取崩して収益化する、減価償却を損益計算に影響を与えない為の公立大学法人特有の処理です。
平成20年度の大学教育および研究等における経費は、岩手県立大学全体で47億3487万円でした。教育経費と教育研究支援経費、教員人件費の一部を含めた、学生一人あたりの教育経費は約105万円です。また、教員一人あたりの研究費および教育研究支援経費は約347万円です。
大学教育および研究等にかかる経費
学生一人あたりの教育経費
※ 2教員は研究と教育を行うため、教育に係る人件費を1/2とした。
教員一人あたりの研究経費
項 目 | 金額(千円) | 割合 (%) |
備 考 |
---|---|---|---|
運営費交付金 | 4,322,576 | 70.7 | 県から運営費として交付されたもの |
授業料 | 1,174,505 | 19.2 | 大学独自の収入(自主財源) |
入学金および検定料 | 231,702 | 3.8 | |
受託研究等 | 31,985 | 0.5 | 企業や団体から委託された研究 および事業における収入(外部研究費) |
受託事業等 | 13,639 | 0.2 | |
補助金等 | 16,539 | 0.3 | 大学改革推進等補助金、寄付金等 |
寄付金 | 17,143 | 0.3 | |
資産見返負債戻入(2) | 154,528 | 2.5 | |
目的積立金取崩額 | 43,764 | 0.7 | 目的積立金の使用に伴い取崩した額 |
その他 | 148,006 | 2.4 | 財産貸付収入、科学研究費補助金間接経費等 |
合計(A) | 6,154,387 |
収入のおよそ70%は岩手県からの運営費交付金です。岩手県立大学の自主財源の割合は、授業料・入学金および検定料・受託研究・受託事業を併せたおよそ24%です。(図内単位:千円)
※3 資産見返負債戻入とは、法人が固定資産を継承・取得した場合に、当該資産の見返として同額を貸借対照表の負債に計上し、減価償却処理により費用が発生する都度、取り崩して収益化したもの。減価償却を損益計算に影響を与えないための公立大学法人特有の会計処理です。
項 目 | 金額(千円) | 割合 (%) |
備 考 |
---|---|---|---|
教育経費 | 1,269,555 | 21.5 | 大学教育および研究等に係る経費 |
研究経費 | 768,279 | 13.0 | |
教育研究支援経費 | 130,710 | 2.2 | |
受託研究費 | 29,581 | 0.5 | 企業や団体から委託された研究 および事業に係る経費 |
受託事業費 | 13,639 | 0.2 | |
役員人件費 | 11,343 | 0.2 | 役員、教員、非常勤講師 および事務局等の職員人件費 |
教員人件費 | 2,566,331 | 43.4 | |
職員人件費 | 595,949 | 10.1 | |
一般管理費 | 512,466 | 8.7 | 光熱水費、修繕費、消耗品費等 |
臨時損失 | 17,594 | 0.3 | 固定資産除却損等 |
合計(B) | 5,915,447 |
支出のうち、教育および研究等にかかる経費はおよそ37%です。平成20年度は業務運営や研究活動等の財務状況に関する改善に取り組みました。(図内単位:千円)
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