令和5年度 地域協働研究(ステージⅠ)

国際競争力の高いスノーリゾート形成に向けてDX取組推進の調査研究

研究番号 研究代表者 所属 氏名

R05-Ⅰ-26

ソフトウェア情報学部 教授 蔡大維
共同研究者(提案団体名) 他の構成メンバー 所属 氏名
雫石スキーリゾートエリア連絡協議会 高橋
川村
研究区分一般課題 研究分野地域社会
SDGs
  • 4:質の高い教育をみんなに
  • 8:働きがいも 経済成長も
  • 9:産業と技術革新の基盤を作ろう
  • 12:つくる責任 つかう責任
研究フィールド 岩手県雫石町 研究協力者

① 解決を目指す課題(何を解決するのか)

近年,スキーパスをICカード化するスキーリゾートは世界のスタンダードになっている。ICカードの利用によって、リフト乗車管理の効率化と省力化だけではなく、リフト乗車と滑走の履歴を用いる新しいサービスも提供できる。更に、SNSなどへの利用でスキー場の利用増が期待できる。一方,震災後の東北の中小規模なスキー場では、スキー人口減や経営難などで、膨大な投資によるICカード化は進めない。知名度の不足で、インバウンドの恩恵を受けられていない。本研究は地方の中小規模スキー場に低コストでICカード化システムと関連サービスを提供し、新しいサービスの提供と管理効率化によるスキー経営の活性化を達成する。

 

② 実施方法・取組みの概要

岩手県立大学は雫石スキーリゾートエリア連絡協議会と地元企業と連携し、令和4年度産学官連携による科学・情報技術活用DX推進事業の支援を受けて、新型ICカードリフト券ゲートシステムを開発し、高機能と低コストの装着式ゲートの仕組み及び機能を実現した。このシステムの運用を実現するには、発券システムやゲレンデサービスなど補助機能が必要である。本研究では、低コストとユニバーサルデザインの発券システムの開発を試みる。大学が持っている技術とノウハウをもとにして、現場のニーズと要望を調査し、高いコスパの発券システムの仕様と仕組みを確立する。この成果をもとにして、実用化システムを開発する。