地域活性化
一戸駅と周辺エリアを調査する三好ゼミの学生たち。
モノやサービスを販売する際に、ターゲットに向けて「売れる仕組み」をつくることを「マーケティング」といいます。それは民間企業だけでなく、行政など公益性の高い組織においても展開することができます。
このマーケティング論を軸に、IGRいわて銀河鉄道(以下IGR)・青山駅の活性化に取り組んでいるのが、総合政策学部の三好純矢准教授のゼミ生たち。通勤・通学客以外の利用客を増やし、駅周辺エリアを盛り上げていくため、青山駅周辺にある商店街の調査やヒアリングを行い、全国の鉄道会社で行っている成功事例をリサーチしています。
「考えていた以上に資源が多く、駅と結びつけることで面白いことができるんじゃないかと思います」と話すのは、ゼミ生の角田帆乃香さん(総合政策学部3年)。モノやサービスだけで人を呼ぶのではなく、人と人とのやり取りが重要と考える角田さんは「特に大事にしたいのがプロセス。地域の人と一緒に盛り上げていく仕組みをつくることが真の活性化につながるのではないでしょうか」と強調します。
IGRの沿線にある一戸駅とその周辺の調査も行い、企画を練っていくのはこれから。どんなアイデアが生まれるのか、学生たちの発想に期待が膨らみます。