ピアいぷ

活動内容を企画する学生たち

 ピアカウンセリングという言葉を聞いたことがありますか?ピアとは「仲間」という意味で、仲間に寄り添って不安や悩みを一緒に考え、問題解決を支えていく活動のこと。看護学部の学生サークル「ピアいぷ」も、中高生へのピアカウンセリングを主な目的として、平成15年から活動を続けています。
 ここ数年は、中学校や高等学校の依頼を受け、性や恋愛のこと、対人関係のことなど、生徒たちの悩みや関心があることをテーマに活動を行っていましたが、コロナ禍によって昨年は活動を休止。現在は2023年の再開に向けて、ピアカウンセラー講座を受講するなど、カウンセリングの知識やスキルを磨いています。
 「中高生にとって大学生は、年齢も近く話しやすい存在。同じ目線に立てる私たちだからこそ、彼らの悩みに共感できたり、一緒に考えることができると思うんです」と話すのは、代表の及川結さん(看護学部2年)。他にも養護教諭を目指す一部のメンバーが、小学校で児童の学習をサポートする活動も行っていますが、相手が誰であっても必要となるのはコミュニケーション力。看護学部の授業や実習での学びを現場で活かせることが、「私たちの強み」だと及川さんは言います。実践の場はもう少し先ですが、メンバーは中高生と活動できる日を楽しみにしています。

宮古短期大学部ドローンサークル

 空からの映像撮影だけでなく、農業や測量、災害調査など、様々な分野で活用されているドローン。昨年度から宮古短期大学部でも、平田哲兵講師のゼミでドローンを活用した研究が行われており、宮古市内の3漁協と連携して漁場の磯焼け(海藻が減少し繁茂しなくなる現象)調査に取り組んでいます。このゼミ研究を通してドローンの操作や活用に興味を持った学生たちは、この4月にメンバーを募って「ドローンサークル」を発足。これまでにない新たな活動として、学内外から注目を集めています。
 メンバーは現在14名で、「ドローンの資格を取りたい」「動画編集をやってみたい」など入部理由はそれぞれですが、目標はドローンを使って「地域貢献」を行うこと。大学の紹介動画の制作や地元イベントでの子ども向けドローン講座の開催、操作タイムを競うドローンレースへの出場など、様々な活動を始めています。
 「上空125メートルまで飛ばした時、そこから見えた海の景色がとてもきれいで。普段の視点とは違う世界を見られるのが楽しいです」と魅力を語るのは、代表の佐藤明日香さん(2年)。来春、岩手県立大学へ編入学する佐藤さんは、滝沢キャンパスでもドローンサークルを立ち上げ、宮古と滝沢の学生同士の交流をつなぐ架け橋にしたいと考えております。

サークルが撮影した大学内の映像