渡部大基さん(修士1年・右)と平 慎之介さん(大学1年・左)
「授業で学んだことが理解できない」「プログラミングのやり方がわからない」など、学びで困ったことを解決してくれる場があります。それは、ソフトウェア情報学部の学部生・大学院生を対象に、学びをサポートする「学習支援コーナー」です。指導役を担当するのは、チューターと呼ばれる学部生と大学院生たち。距離の近い学生同士で教え合い、学び合うことで、学習上の問題を解決し、自立して学べる力を身につけることを目的としています。
学習支援コーナーには専任の職員が常駐し、相談に来る学生一人ひとりに合ったチューターをマッチング。学力レベルや希望する指導のスタイルなどを把握し、ストレスなく学べるよう細やかに配慮してくれます。2013年度から始まったこのコーナーに寄せられる学習相談は、年間にして、延べ1000件以上。マンツーマンの指導のほか、プログラミング講座やドローン講座、中国語講座など、チューターの学生たちが自ら企画した様々な講座もあり、誰でも参加できます。
ソフトウェア情報学部ではこうした場を通じて、全体の学力を底上げしながら、日常的に教え合い、学び合う文化をつくり、学生たちの自主性や学ぶ姿勢を育んでいます。
チューターの皆さん
学習支援コーナーの様子
新型コロナウイルス感染症は、大学生活にも大きな影響を与えました。宮古短期大学部でもこの2年間は、感染に細心の注意を払いながら、授業や行事を実施。今年度のスポーツ祭や蒼翔祭(大学祭)も、様子を見ながら開催の可否を決めることになりました。
この状況に気を揉んでいたのは、学内イベントを企画・運営する学生会の学生たち。「スポーツ祭と蒼翔祭を一緒にやることが決まったのは、9月下旬。準備期間は2週間ぐらいでしたから本当に大変でした」と、学生会会長の佐藤良樹さん(2年)は振り返ります。時間のない中、イベント実施の主力である2年生は進学や就職活動と並行しながら準備しなければなりません。「コロナ対策を始め規制の多い中、いろんなことを同時に進めなければいけなくて…。みんなの助けがなければ実現できませんでした」と、副会長の下曾根幸徳さん(2年)。他サークルの学生たちも協力し、10月23日・24日に行われたスポーツ祭と蒼翔祭は無事に成功。学内だけの開催でしたが、笑顔と歓声に包まれた2日間でした。
「イベントを通して調整力や実行力が身につくなど、多くの学びがありましたが、みんなで達成できたことが何より嬉しい!」と、佐藤さん。仲間と苦労を乗り越えた経験は、学生時代の大切な思い出になりました。
スポーツ祭を楽しむ学生たち
蒼翔祭(大学祭)の様子