令和2年度 地域協働研究(ステージⅡ)

中小縫製企業のIoTやAIなど新技術活用による経営基盤強化と女性の雇用拡大-県内縫製業企業での実証とプロトタイプ開発、そして全国普及版システムの開発

研究番号 研究代表者 所属 氏名

R02-Ⅱ-01

ソフトウェア情報学部 准教授 植竹俊文
共同研究者(提案団体名) 他の構成メンバー 所属 氏名
一般社団法人北アパレル産業振興会
岩手県県北広域振興局
総合政策学部
研究・地域連携本部
岩手モリヤ(株)
二戸地域振興センター
県北広域振興局経営企画部産業振興室
准教授
プロジェクト研究員
代表取締役
主査
主事
近藤信一
今渕貴志
森奥信孝
久慈祥史
宮崎真
研究区分一般課題 研究分野地域マネジメント
SDGs
  • 5:ジェンダー平等を実現しよう
  • 8:働きがいも 経済成長も
  • 9:産業と技術革新の基盤を作ろう
  • 10:人や国の不平等をなくそう
  • 11:住み続けられるまちづくりを
  • 12:つくる責任 つかう責任
研究フィールド 二戸市、久慈市 研究協力者 一般社団法人北いわてアパレル産業振興会 会員企業16社、西岡靖之(法政大学デザイン工学部教授)、日比野浩典(東京理科大学理工学部経営工学科准教授)、松島桂樹(クラウドサービス推進機構・理事長)

①解決を目指す課題(何を解決するのか)
岩手県県北地域(二戸・久慈地域)は、産業振興が遅れ一人当たりの所得が少なく、人口減少と過疎化の進行が速い。同地域には縫製産業が集積しているが、下請け構造であるためにその利益率は低く、受託量も不安定である。縫製工程はデジタル化が難しいといわれており、高い縫製技術を持つ作業者(特に女性)に頼る産業構造となっている。高度な技術を有する人材の不足は深刻な問題となっており、さらに、作業者が高齢化していることから、高い縫製技術の維持が困難になりつつある。また、女性従業員が家庭を持っていることから、遅刻・早退・欠勤が多く、現場シフトの頻繁な変更と、それにより日々の生産量が安定しないという課題もある。
②実施方法・取組みの概要
本研究では、中小縫製企業の高付加価値化と下請構造からの脱却(企業間水平連携構造の構築)により経営基盤の強化を目指すとともに、雇用(特に女性)の創出と所得向上の実現を目指す。ひいては、地域における産業基盤の強化を図る。
具体的には、本学ソフトウェア情報学部が持つ技術シーズを活用して、①作業者の動きを各種センサにより可視化した上で定量的なデータに基づいたスキル学習ツールを開発する、②作業者の勤務状況とスキルレベルをデータ化して作業配置表を自動作成する、③生産に関するデータをサプライチェーン全体で情報共有することで少量多品種生産と作業効率の向上を実現する。

研究成果報告書岩手県立大学機関リポジトリへ 研究概要(PDF)ダウンロード 研究概要(動画)県立大学公式Youtubeチャンネルへ