令和2年度 地域協働研究(ステージⅠ)

地域の歴史文化遺産を活用した持続可能な住民活動意識の醸成

研究番号 研究代表者 所属 氏名

R02-Ⅰ-20

総合政策学部 教授 窪幸治
共同研究者(提案団体名) 他の構成メンバー 所属 氏名
紫波歴史研究会 総合政策学部
紫波歴史研究会
紫波歴史研究会
総合政策学部
教授
代表理事
事務局長
大学院生
倉原宗孝
佐藤観悦
大沼信忠
今野公顕
研究区分一般課題 研究分野地域マネジメント
SDGs
  • 4:質の高い教育をみんなに
  • 8:働きがいも 経済成長も
  • 11:住み続けられるまちづくりを
研究フィールド 紫波町 研究協力者 高橋 敬明(ひづめ館懇話会・会長)、野村晋((株)よんりん舎・専務取締役)、箱崎勝之(史跡五郎沼愛護会会長・紫波町議会議員)、佐々木 啓(南日詰活力センター・事務局)

①解決を目指す課題(何を解決するのか)
紫波町では,過去に地区公民館単位で開催された地区創造会議において,当該地区の魅力や後世に伝えたい歴史文化遺産が抽出(地域のお宝探し等)されている。しかし,これらの歴史文化遺産の周知が図られておらず,地元にとって価値あるものとして共有し,まちづくりに活かし,継承していく取組は十分とは言えない。また各遺産・資産の取り扱い、所有形態なども課題となっている。こうした地域の社会資源であり,地域の誇りになりうる歴史文化遺産を核に据え,制度・法的障壁を乗り越え、地域住民の多くが参加・協働するまちづくりへの意識や行動の醸成,参画できる場の創出,各主体同士がつながりをもって協働する仕組みづくり,そしてその活動が持続できる価値の向上と組織体制づくりなどの手法が課題になっている。
②実施方法・取組みの概要
すでに相談を進めている地域コミュニティや公民館組織など,地域住民の手による地域の歴史文化遺産の調査と価値付け,活用方法の検討,活用組織作りという実践を行う。またその中で遺産・資産の利活用と共に法的制度的な取り扱いについても検討していく。その中で地域の歴史文化遺産を,地域固有の社会資源・文化資源として活用しながら継承する「組織づくり」をとおして,少子高齢化時代の「持続可能な地域づくり」や,地域住民の手による「アイデンティティと地域の誇り」の醸成につながる「価値の社会化」を図り,その「価値の共有」を持続可能にする方法について実践をとおして検討する。同時に全国にも普遍出来る取り扱いの体系化を目指す。

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