令和2年度 地域協働研究(ステージⅠ)

東日本大震災の復旧・復興事業における津波防災施設の利活用に関する研究― 岩手県におけるインフラツーリズムを通じた防災意識の醸成―

研究番号 研究代表者 所属 氏名

R02-Ⅰ-13

総合政策学部 講師 三好純矢
共同研究者(提案団体名) 他の構成メンバー 所属 氏名
岩手県 倉敷芸術科学大学危機管理学部
岩手県沿岸広域振興局土木部
講師
復興まちづくり課長
髙橋良平
及川郷一
研究区分震災復興 研究分野社会・生活基盤分野
SDGs
  • 8:働きがいも 経済成長も
  • 9:産業と技術革新の基盤を作ろう
  • 11:住み続けられるまちづくりを
  • 13:気候変動に具体的な対策を
研究フィールド 沿岸地域 研究協力者 石塚康裕(一般社団法人 麒麟のまち観光局・事務局長)

①解決を目指す課題(何を解決するのか)
沿岸広域振興局土木部では震災からの復旧・復興に向けて、津波防災施設(水門・防潮堤)の整備を推進している。津波災害の風化防止と地域の防災力を向上させるためには、子どもから大人まで全ての方に地域の安全を担う防災施設について理解を深めてもらうことが課題である。そのための取組みとして、現在建設中である津波防災施設の見学ツアーを行っている。見学ツアーはHP、SNS、かわら版、チラシ、地元広報誌、プレスリリースなど様々な形で広報活動を行っているが、参加者の伸び悩みに苦慮している。また、今後の展開として岩手県におけるインフラツーリズムの実施を考えた際に、行政単独では困難であり、民間の観光関連事業者との協力体制の確立が必要である。
②実施方法・取組みの概要
本研究では、防災施設見学ツアーの参加者を増やすことで津波災害の風化を防ぐとともに地域住民に防災施設について理解を深めてもらい、岩手県における今後のインフラツーリズムの実施も視野に、参加者のニーズ調査・分析から、効果的な企画、広報活動を導出する。幅広い関連事業者との連携が必要な観光、即ちインフラツーリズムとしての展開を探求するために、共同研究者と連携しながら民間の観光関連事業者、日本版DMO、観光協会などへの調査も試みる。また、本研究によって明確になることが予想される参加者のニーズや、見学ツアーの企画、広報活動などは、研究終了後に沿岸広域振興局土木部で実際に取組みを進めていくことを目指す。

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