令和2年度 地域協働研究(ステージⅠ)

地域介護福祉事業者での新技術を活用した現場の効率化と働き方改革-要件定義の抽出とプロトタイプ開発を意識したモデル構築

研究番号 研究代表者 所属 氏名

R02-Ⅰ-03

社会福祉学部 教授 宮城好郎
共同研究者(提案団体名) 他の構成メンバー 所属 氏名
二戸保健福祉環境センター
二戸地域振興センター
社会福祉法人いつつ星会
株式会社航和
総合政策学部
二戸保健福祉環境センター
二戸地域振興センター
社会福祉法人いつつ星会
(株)航和
准教授
主査
主査
理事長
代表取締役
近藤信一
荒木田弥生
白岩丈幸
中田勇司
佐々木航
研究区分一般課題 研究分野地域マネジメント
SDGs
  • 3:すべての人に健康と福祉を
  • 5:ジェンダー平等を実現しよう
  • 8:働きがいも 経済成長も
研究フィールド 二戸市、雫石町 研究協力者 植竹俊文(ソフトウェア情報学部・准教授)、荒塚美貴(総合政策学部3年)

①解決を目指す課題(何を解決するのか)
介護現場には、慢性的な人手不足という課題に加えて、特有の課題がある。介護福祉の現場は、24時間365日にわたり入所者の生活を支える必要がある。そのため介護従事者は、日勤に加えて夜勤・休日出勤への対応も必要であり、子育て世代の女性の介護従事者には産休や育休の取得など、勤務体系に制約が多い。このことから介護福祉事業者では、現場のシフト表の作成や最適化、特に突発的な事態に際してのシフト再編成に苦慮している。介護福祉事業者は、限られた人員の中で最適なシフト表を組み、入所者に対するサービス向上と入所者の満足度の向上を図るとともに、介護従事者の負担軽減を図る、という利益相反する取り組みが大きな課題となっている。
②実施方法・取組みの概要
本協働研究では、上記のような課題に対して、IoTやAIさらにロボティクス等の新技術を活用して現場の効率化を図るとともに、働き方改革を実現するためのモデルを構築し、さらに社会実装に向けたシステム開発を目指す。
機械産業のIoTやAIの取り組みでは作業の対象は「モノ」(製品や生産設備)であるが、介護サービス業のIoTやAIの取り組みでは作業の対象は「ヒト」(サービスの享受者)であるため、人対人の最適化は作業の効率化だけでなく、相性や感情等の定性的要素が影響を与える。1年目(ステージⅠ)では、この介護現場特有の定性的要素をどのようにIoTで測定し、AIで解析するかについて、介護現場の実態調査を基に明らかにしモデル構築を行う。

研究成果報告書岩手県立大学機関リポジトリへ 研究概要(PDF)ダウンロード