平成31年度 地域協働研究(ステージⅠ)

農作物の生産を通した高齢者の居場所づくりと地域活性化

研究番号 研究代表者 所属 氏名

H31-Ⅰ-12

総合政策学部 教授 吉野英岐
共同研究者(提案団体名) 他の構成メンバー 所属 氏名
唐丹公民館 釜石市唐丹公民館
釜石市唐丹公民館
館長
主任
猪又博史
山口政義
研究区分震災復興 研究分野社会・生活基盤分野 研究課題の内容持続可能な地域
研究フィールド 釜石市 研究協力者 唐丹地区住民、唐丹公民館利用者(団体)

① 解決を目指す課題(何を解決するのか)
東日本大震災で唐丹地区の沿岸部は大きな被害を受けている。復興事業により住宅の整備は進んだが、今後は高齢者の居場所(生きがい)づくりが喫緊の課題である。特に、高齢者の閉じこもり予防や健康増進につながるような生きがいを感じられる場の創設が求められている。また唐丹地区では近年、住民の高齢化に伴い農作業の担い手が減少し、耕作放棄地が増加し、農業生産活動も減少しつつある。唐丹地区にあるさまざまな農産物もこのままでは消滅してしまう恐れもある。そこで、高齢者が安心して暮らすことができ、いきいきと周囲とともに活動できる持続可能な地域社会の仕組みづくりにむけた課題の解決を目指す。
② 実施方法・取組みの概要
2018年度から唐丹公民館では地域住民を対象とした米作りや農園での事業を実施している。これらの取り組みでは肥料や苗、消耗品などを購入してきたが、生産した農産物の販売機会の創設と販売活動を通じて、上記の費用をまかない、農産物の生産活動が自律的に展開できるような仕組みづくりを行っていく。さらに小規模でも生産-販売-収入-投資-生産-販売-収入-投資というサイクルを実現することで、活動に参加する住民の意欲を高め、参加者数と活動規模の拡大を図っていく。

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