平成31年度 地域協働研究(ステージⅠ)

先発産地をキャッチアップするためのマーケティング戦略に関するフィージビリティースタディー

研究番号 研究代表者 所属 氏名

H31-Ⅰ-07

総合政策学部 教授 山本健
共同研究者(提案団体名) 他の構成メンバー 所属 氏名
岩手県内水面技術センター 岩手県内水面水産技術センター
岩手県内水面水産技術センター
首席専門研究員
所長
横澤祐司
西洞孝広
研究区分一般課題 研究分野地域社会 研究課題の内容持続可能な地域
研究フィールド 八幡平市、滝沢市 研究協力者 岩手県内水面養殖業漁業協同組合(組合長理事 高橋清彦)、県水試(長野、山梨、静岡、宮城)、養殖事業者(長野、山梨、静岡、愛知、山形、青森、福島、兵庫、香川、宮崎)、全国海面サーモン養殖推進協議会(東京)、ニチモウ(東京)、中央水研(神奈川)、瀬戸内水研(広島)

① 解決を目指す課題(何を解決するのか)
近年、海面での大規模養殖の動きが進んでおり、国内のサーモン市場の需給状況は今後大きく変化すると思われる。冷涼な気候で水源からも近い東北地方の内水面養殖事業者に養殖用種苗の供給への期待が寄せられている。ところが岩手県内の内水面養殖事業者の多くは零細な規模で経営されており、多額の投資に二の足を踏んでいるのが現状である。本研究では、各地のご当地サーモンのブランド化・販売を支援する行政や商工機関、海面養殖業者によるマーケティング戦略を把握し、国や県の水産研究機関が推進する技術動向を踏まえながら、県内の内水面養殖業者にとって最も低リスクで、高まる養殖用種苗の供給ニーズに応えていけるのかの方向性を示すことになる。
② 実施方法・取組みの概要
岩手県が持つ生産技術と販売技術についての価値評価のために必要な情報の収集を行う。大学では需要側の情報収集を行い、価格やコストの変動要因の特定化を行い、岩手県の内水面養殖事業が直面するビジネス・リスクを明らかにし、細分化して回避すべきものを抽出し移転可能性を検討する。さらに他県における生産技術、マーケティング情報の収集も行い、成魚生産や地域内連係も選択肢に含めながら、県として進めるべき養殖サーモンのコンセプトやマーケティング戦略の方向性を示す。調査研究の具体的な進め方は、文献調査、関係者に対する聞取りや実地に赴いて行う事例調査、ならびにそれらをもとに行うシミュレーションによる評価を踏まえて検討を行う。

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