岩手県の中山間地域における農業を核とした地域活性化の取組と今後の展開～釜石市橋野地区等を事例として～

H30-Ⅰ-05

①解決を目指す課題(何を解決するのか)
岩手県の中山間地域は、人口減少や高齢化の傾向が著しく、集落の機能が低下し、農業生産機能や県土保全等の多面的機能を果たすことが困難になりつつある。
岩手県は中山間地域の活性化に資する政策として、平成28年2月に「いわて農業農村活性化推進ビジョン」を策定し、同ビジョンの実現に向けて「いわて農山漁村コミュニティ活性化支援事業」を創設した。さらに本協働研究を通じて、上記事業のモデル地区の中から釜石市橋野地区等を対象に、農業振興による中山間地域活性化に向けた取組への支援を行ってきたところである。
②実施方法･取組みの概要
岩手県立大学総合政策学部吉野研究室が有する専門的な手法（アンケート、聞取調査、ワークショップ等）と調査経験により、橋野地区に対し、地域特性を活かした農業生産や加工・販売、農村交流等の取組に向けた助言等を行い、具体的な取組の定着を図るとともに、県内各地域へ波及させるべくこれまでの取組の検証等を行うものである。