平成29年度 地域協働研究(ステージⅠ)

岩手県の森林・林業の再生に向けたICT活用による森林所有者への災害対策意識強化

研究番号 研究代表者 所属 氏名

H29Ⅰ22

ソフトウェア情報学部 講師 南野謙一
共同研究者(提案団体名) 他の構成メンバー 所属 氏名
岩手県森林組合連合会 岩手県森林組合連合会 企画管理部 神大士
研究区分震災復興 研究分野社会・生活基盤分野 研究課題の内容持続可能な地域 安心安全な地域
研究フィールド 盛岡市、滝沢市、八幡平市、矢巾町、紫波町、葛巻町、雫石町、岩手町 研究協力者 株式会社日立ソリューションズ東日本、岩手県農林水産部森林整備課、農業環境変動研究センター、気象庁、東北農業研究センター

① 解決を目指す課題(何を解決するのか)
平成21年に我が国の森林・林業を再生する指針となる「森林・林業再生プラン」を策定され、林業を持続可能なものとする取り組みが行われている。その中で森林組合は、森林経営及び水土保全の観点から災害に備えた森林保険の加入を推進している。しかし、唯一のセーフティネットである森林保険への加入件数は減少傾向にあり、かつ県内の民有林の加入割合は低く災害対策意識の低下がみられる。森林認証制度の審査基準に謳われているように持続可能な森林経営に災害対策は不可欠であり、なおかつその森林認証を得た国産材の調達が推進されている今日では林業の成長産業化の障害となりかねず、森林所有者の災害対策意識の強化が課題となっている。
② 実施方法・取組みの概要
本研究課題では、岩手県の森林・林業の再生に向けた森林所有者への災害対策意識強化のために、これまでの研究成果である気象実況・予測データの利用基盤システムを展開(社会実装)するための調査研究を行う。具体的には、(1)過去の災害の調査・分析、過去の災害に対する現場での対策方法の調査、森林所有者の災害対策意識の調査を行うことで、研究フィールドの地域毎の森林所有者が抱える問題、必要とする情報を明らかにする、(2)調査結果に基づき、災害対策意識強化のためのリスク評価システムの試作、その妥当性確認を行うことで、地域課題の解決に向けての有効なICT活用方法を調査する。

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