平成29年度 地域協働研究(ステージⅠ)

若者に対する「盛岡もの識り検定」を通じた地元学の普及と継続

研究番号 研究代表者 所属 氏名

H29Ⅰ21

ソフトウェア情報学部 准教授 高木正則
共同研究者(提案団体名) 他の構成メンバー 所属 氏名
盛岡商工会議所 ソフトウェア情報学部
ソフトウェア情報学部
盛岡商工会議所地域振興部
ソフトウェア情報学部
ソフトウェア情報学部
教授
講師
主事
学生
学生
佐々木淳
山田敬三
菊池俊勲
福坂祥基
佐藤雅希
研究区分一般課題 研究分野地域社会 研究課題の内容持続可能な地域
研究フィールド 盛岡市 研究協力者 文化地層研究会

① 解決を目指す課題(何を解決するのか)
地域活性化の一つの取組として,地域の観光資源や文化についての知識を問うご当地検定が全国各地で実施されている.しかし,近年受験者数が減少し,廃止になる検定も少なくない(課題1).盛岡市でも平成18年から「盛岡もの識り検定(以下,もりけん)」が実施されており,これまでの受験者数は2千人を超えているが,昨年の受験者数は3級38人,2級14人,1級12人で初めて100人を下回った.特に10代,20代の若者の受験者数が減少傾向にあり,若者の地域への関心の低下が危惧されている.また,もりけん合格者の活躍の場が限られていることが課題となっている(課題2).さらに,検定試験では毎年必要な問題数の確保が急務になっており,作問にかかる主催者側の負担が問題となっている(課題3),
② 実施方法・取組みの概要
本研究では,もりけんの過去問題2500問に含まれる盛岡に関する知識を抽出・体系化して地域固有の知識ベースを構築する.また,1,000人を超えるもりけん合格者のコミュニティを形成し,合格者だから知る盛岡の魅力や観光情報を収集する(課題2への対応).そして,若者の多くが利用するLINEにこれらの情報やもりけんのPRなどを自動発信するBOTを開発する(課題1への対応).さらに,構築した知識ベースを活用して過去に出題されていない問題を自動的に生成する問題自動生成システムを開発することで,作問にかかる主催者側の負担軽減効果を評価する(課題3への対応).

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