平成29年度 地域協働研究(ステージⅠ)

史跡・名勝等のメディアシステムによる記録保存活用

研究番号 研究代表者 所属 氏名

H29Ⅰ17

ソフトウェア情報学部 教授 土井章男
共同研究者(提案団体名) 他の構成メンバー 所属 氏名
盛岡市教育委員会 ソフトウェア情報学部
ソフトウェア情報学部
盛岡市教育委員会歴史文化課
(株)環境事業計画研究所
専任研究員
博士前期課程
文化財主査
代表取締役所長
加藤徹
高志毅
今野公顕
吉村龍二
研究区分一般課題 研究分野地域社会 研究課題の内容持続可能な地域 その他
研究フィールド 盛岡市 研究協力者 (株)TOKU/PCM、(株)タックエンジニアリング、いわて生協南昌荘、盛岡市教育委員会中央公民館、聖壽禅寺

① 解決を目指す課題(何を解決するのか)
盛岡市中心市街地には多くの文化財庭園や文化財が所在する。しかし、詳細な記録図化による保存がなされていない事例もあるとともに、それを生かした魅力の発信が求められている。
そこで、平成28年度に取り組んだ研究成果を生かし、より汎用性の高い技術の公開活用のための実証研究に取り組む。
盛岡市の文化財庭園やその他遺跡・史跡に対して、その保護や維持管理に利用できる従来よりも迅速かつ安価に実施できる先端技術であるデジタルアーカイブの手法を用いての記録図化を行い、技術応用方法を確立する。そのうえで、その成果である詳細図や3Dデジタルデータを活用し、文化財の保存活用手法と文化財鑑賞方法の提案、魅力発信を行う。
②  実施方法・取組みの概要
ドローンやレーザ計測装置などの3D計測装置を用いて、「旧南部氏別邸庭園」と「南昌荘庭園」、将来的に国史跡指定を目指す「南部家墓所」を対象に、デジタルアーカイブ(記録図化)を行う。昨年度確立した技術の汎用性を高め、効果的な表示方法やPR方法を確立し、文化財の適切な保存管理計画策定に用いるモデルケースとする。
さらにインターネットを利用した情報発信により、1)市民県民への本事業の周知、2)地域の歴史文化の魅力向上、3)先端技術との融合、を試みる。その上で、これらの技術を、広く我が国の文化財(名勝庭園や遺跡、建造物など)の保存管理に活用できるようPRを図り、文化財保護に寄与するものとする。

研究成果報告書岩手県立大学機関リポジトリへ 研究概要(PDF)ダウンロード