平成29年度 地域協働研究(ステージⅠ)

史跡や文化財の国際化対応

研究番号 研究代表者 所属 氏名

H29Ⅰ01

盛岡短期大学部 教授 松本博明
共同研究者(提案団体名) 他の構成メンバー 所属 氏名
盛岡市教育委員会 盛岡短期大学部
盛岡短期大学部
盛岡短期大学部
盛岡市教育委員会歴史文化課
准教授
講師
講師
文化財主査
熊本早苗
小川春美
パトリック・マーハー
今野公顕
研究区分一般課題 研究分野地域社会 研究課題の内容持続可能な地域 多文化共生社会 その他
研究フィールド 盛岡市 研究協力者 盛岡善意ガイドの会、(公財)岩手県国際交流協会(交渉中)、志波城跡愛護協会

① 解決を目指す課題(何を解決するのか)
ILC誘致や2020年東京オリンピックを見据え,岩手県内市町村,とりわけ県都である盛岡市では,歴史や文化財を活用した地域振興につなげるために,盛岡を訪れる外国人に対して,その価値や魅力を伝える方策の研究,実践が急務である。
言語や文化の異なる外国人に,地域の歴史・文化に裏付けられた魅力を伝えるためには,既存の日本語パンフレットを「翻訳」するのではなく,来訪する外国人が持っているグローバルスタンダードな歴史的な知識や知見に,日本史や盛岡市の歴史・文化財の価値を落とし込んで解説,地域の文化財を基底から理解してもらう必要がある。本研究はそのための手法を開発するものである。
②  実施方法・取組みの概要
上記課題解決のためには,盛岡市の通史や数多くの文化財を対象に研究する必要がある。それには多くの知識と,時間と労力が必要となることが見込まれるため,本年度については、盛岡市が,文化庁「日本遺産」認定を推進している国史跡「志波城跡」と当該文化財に関わる東北古代史をモデルケースとして選び,研究に取組む。
その前提として,現状の文化財・文化資源の外国語解説の現状を調査把握し,それを分析することで問題点を抽出する。それを踏まえて,「志波城跡」をケースとして比較文化論的な視点も用いながら,東北の古代史を外国人のスタンダードな歴史観に落とし込み,外国語(とりあえず英語)で解説する。また,英語圏ネイティブスピーカーに対する実証調査を行い,外国語解説作成の際の留意点などを明らかにする。

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