平成28年度 地域提案型前期

史跡盛岡城跡の歴史的建造物復元に向けて

研究番号 研究代表者 所属 氏名

RR-20

総合政策学部 教授 倉原宗孝
共同研究者(提案団体名) 他の構成メンバー 所属 氏名
盛岡市教育委員会歴史文化課 盛岡市教育委員会歴史文化課
盛岡市都市整備部公園みどり課
日本城郭史学会
文化財主査
文化財副主幹
盛岡支部長
三浦陽一
似内啓邦
神山仁
研究区分一般課題 研究分野地域社会
研究フィールド 盛岡市 東京都ほか 研究協力者 文化地層研究会

① 解決を目指す課題(何を解決するのか)
盛岡城は盛岡市及び本県において強いシンボルの一つである。しかしながら明治7年(1874)の廃城時や明治39年(1906)の公園整備,戦後の開発等により,盛岡城の特徴的な建物遺構等が数多く失われており,城郭本来の姿や堀の機能がわかりにくくなっている。よって,盛岡城跡の近世城郭としての特性を表し,城としての象徴性を高めていく必要があることから,各種調査研究に基づいた遺構の復元,表示,解説をおこなっていく必要がある。しかし,城郭建物の復元の手がかりとなる史・資料のうち,建物の寸法が判る図面が発見されていないこと,城郭建物が写っている写真が1枚しか確認されていないことから,未発見の資料調査を推進するとともに,既存資料の詳細な検証・分析等に取り組む必要がある。
② 実施方法・取組みの概要
所在や内容が明確となっている資料の悉皆調査をおこなうこととし,県外(国立国会図書館や宮内庁,防衛省等)に所蔵されている資料の内容確認を実施するとともに,建物の構造がわかる資料として,唯一確認されている写真や間取り図等を分析し,把握できる範囲内で建物の構造を明らかにしてく。
また,写真をはじめとする未発見の資料については,明治初期に盛岡を訪れた外国人が写真を撮影している可能性があることから,海外に所在する可能性もある。よって,幕末から明治時代の写資料について詳しい方々から情報提供等をいただくとともに,国内外に向けて資料を捜索していることを発信するものとする,

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