平成28年度 地域提案型前期

文化財庭園のメディアシステムによる記録保存活用とまちづくりへの活用

研究番号 研究代表者 所属 氏名

RR-10

ソフトウェア情報学部 教授 土井章男
共同研究者(提案団体名) 他の構成メンバー 所属 氏名
盛岡市教育委員会 盛岡市教育委員会歴史文化課 文化財主査 今野公顕
研究区分一般課題 研究分野地域社会
研究フィールド 盛岡市 研究協力者 榊原健二(株式会社TOKU/PCM  CIM/BIM推進室主任)

① 解決を目指す課題(何を解決するのか)
盛岡市には国登録名勝の文化財庭園が2件(国登録記念物「旧南部氏別邸庭園」、同「南昌荘庭園」)、市条例指定保護庭園6件が所在する。いずれも中心市街地に所在し、都市化の進んだ市街地にこれほど数の庭園が所在することは、稀有な例といえる。しかしながら、盛岡ではその魅力の発信が十分なされていない。例えば、兼六園(金沢市)や偕楽園(水戸市)では、城下町と庭園がセットでまちづくりや観光資源として活用されている。そこで、盛岡市の文化財庭園に対して、精密な記録保存を行い、その記録保存したデジタルデータを活用して、盛岡市の魅力発信を試みる。また、同時に庭園の保護や維持管理に利用する。
② 実施方法・取組みの概要
「旧南部氏別邸庭園」と「南昌荘庭園」を対象に、 3D計測装置と先端ソフトウェア技術を用いて、そのデジタルアーカイブ(記録図化)を行う。図化した記録情報は、適切な保存管理計画の策定に用いる。また、庭園の価値を広く市民県民へ周知するために、講演会、鑑賞会などで活用する。同時に、盛岡市の歴史文化を積極的にインターネットで発信し、知名度や文化的魅力を向上させる。

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