平成28年度 地域提案型前期

久慈市平庭高原におけるシラカンバ林の再生

研究番号 研究代表者 所属 氏名

RR-07

総合政策学部 准教授 島田直明
共同研究者(提案団体名) 他の構成メンバー 所属 氏名
久慈市山形総合支所産業建設課 総合政策学部
久慈市山形総合支所産業建設課
教授
係長
渋谷晃太郎
谷地彰
研究区分一般課題 研究分野地域社会
研究フィールド 久慈市山形町 研究協力者 澤口敬志(久慈地方森林組合山形林産加工センター所長)

① 解決を目指す課題(何を解決するのか)
久慈市平庭高原は、久慈平庭県立自然公園に指定されている、岩手でも屈指の風光明媚な地域である。特に国道281号沿い4.5km、370haも続くシラカンバ群落は地域を特徴付ける景観であり、重要な観光資源となっている。
しかし、シラカンバは植生遷移の初期に生育する性質を持ち、平庭高原においては、ミズナラなど他樹種の侵入が見られ、次世代を構成するシラカンバ稚樹は認められない。現在は、シラカンバ以外を除伐などして、景観を維持しているが、現在見られるシラカンバが枯死してしまうと次世代のシラカンバが育っていないため、景観の維持が難しくなることが予想される。このため、シラカンバ林の効果的な再生手法を検討することが急務となっている。
② 実施方法・取組みの概要
本研究は3つの視点から調査を実施するものである。1)平庭高原のシラカンバ林の現状,2)シラカンバの稚樹の発生環境要因,3)平庭高原の景観変遷。シラカンバ林の現状は調査区画を設置し、高木および低木について毎木調査を行うものである。シラカンバの稚樹の発生環境要因については、シラカンバ林を大きく伐採し、土壌を裸出させる処理を行い、光環境とシラカンバの稚樹の発生数を調査し、生育環境条件を明らかにする。平庭高原の景観変遷については、空中写真および旧版地形図による景観変遷調査およびヒアリング調査によって現在のシラカンバ林の成立過程を明らかにする。

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