八幡平市におけるCCRCの遠隔講義による生涯学習に関する実践と検討
研究番号 | 研究代表者 | 所属 | 職 | 氏名 |
---|---|---|---|---|
RP-13 |
社会福祉学部 | 教授 | 宮城好郎(退職) | |
共同研究者(提案団体名) | 他の構成メンバー | 所属 | 職 | 氏名 |
株式会社 アーベイン・ケア・クリエイティブ | (株)アーベイン・ケア・クリエイティブ (株)アーベイン・ケア・クリエイティブ 八幡平市 |
コミュニティデザイン室長 企画開発室長 高齢福祉係長 |
最上雄吾 山下直基 関貴之 |
研究区分 | 一般課題 | 研究分野 | 地域マネジメント |
---|
研究フィールド | 八幡平市 | 研究協力者 | (株)クリアフィックス 代表取締 瀧澤寛之、岩手県立大学大学院社会福祉研究科博士課程 館山壮一、三菱総合研究所 プラチナ社会研究センター 主席研究員 チーフプロデューサー 松田智生(予定)、社会福祉法人 みちのく協会 |
---|---|---|---|
1. 解決を目指す課題(何を解決するのか) アクティブな高齢者が地方に移住してコミュニティを形成するという、新しいコンセプトの「高齢者向け住宅」を中心としたCCRCに注目が集まっている。政府も、CCRCを地方創生の柱と位置づけているなか、本研究共同研究グループである、(株)アーベイン・ケア・クリエイティブは、八幡平市において全国に先駆けてCCRCの形成を目指した「サービス付高齢者向け住宅」の開設を進めており、今年中の事業の開始を予定している。CCRC(Continuing Care Retirement Community)とは、ケアサービス付きの高齢者コミュニティのことを指します。CCRCでは活動的な高齢者(アクティブシニア)を積極的にサポートし、「やりがい」や「いきがい」をもとにした能動的な健康寿命の延伸を目指している。アメリカでは約2,000ヵ所のCCRCに70万人以上の高齢者が移り住んでいる。居住者は地域や大学を通じた知的刺激、世代間交流によって人生に新たな目標を見出し、活動的で有意義な日々を送っている。当該事業のCCRCにおいても入居者に対して大学等と連携した生涯学習サービスを提供することが検討されているが、八幡平市には大学がなく、移動が負担となる高齢者に対して生涯学習サービスを提供することが難しいという課題がある。代替手段として遠隔講義によるサービス提供を検討しているが、高齢者コミュニティに対する遠隔講義実施の実例は少なく、国内に有力な事例がほとんどないことから新しい手法を模索、研究する必要があると思われる。 2 実施方法・取組みの概要 ICTを活用した講義の導入により八幡平市での生涯学習を実現させることにより、高齢者が八幡平市から大学の講義を受講できる仕組みを作る。Skypeをはじめとした動画付き音声通話システムを利用して、講義をインターネットを経由してリアルタイムで配信する。現地には学生らからなるサポートスタッフを配置し、質疑のとりまとめや現地とのやりとり、情報システムの操作補助を行う。実施結果はアンケート調査等によって集計し、必要に応じて改良しながらCCRCに適した遠隔講義の方法について検討を行う。 |
研究成果報告書 | 岩手県立大学機関リポジトリへ | 研究概要(PDF) | ダウンロード |
---|