平成27年度 地域提案型後期

宮古市重茂半島における自然保護ファシリテーター(重茂レンジャー)の養成

研究番号 研究代表者 所属 氏名

RP-07

総合政策学部 教授 平塚明
共同研究者(提案団体名) 他の構成メンバー 所属 氏名
野崎産業 野崎産業 代表 野崎拓司
研究区分震災復興 研究分野産業経済分野
研究フィールド 宮古市重茂 研究協力者 NPO法人ASIA Environmental Alliance (AEA) 副代表理事 管信利

① 解決を目指す課題(何を解決するのか)
三陸における震災からの復興は、環境資源を活かした一次産業と観光業によってなされるべきである。環境保全と経済成長は車の両輪である。重茂漁協は環境意識が極めて高い漁協であり、水質悪化の原因となる合成洗剤を地域から一掃し、漁業資源を育てる海を守り続けてきた。しかし、いわゆる「エコ活動」に比べ、生物多様性を高める「自然保全活動」が弱かった。現在、鵜磯海岸から月山山頂に至る土地所有者たちにより、環境教育の中心となる宿泊セミナー施設の建設が計画されている。施設を拠点に活動し、自然ガイドをおこない、環境調査をしながら生物多様性を保全する自然保護ファシリテーター「重茂レンジャー」の養成が課題である。
② 実施方法・取組みの概要
自然保護ファシリテーター候補者を募集し、1年をかけて養成する。講師として生物学などの専門家を招き、計画地においてナチュラル・トレイルを開発しながら、楽しみながら自然を学べる環境教育と自然ガイドの研修をおこなう。計画地に設置した湿地ビオトープを中心に、絶滅危惧植物の保全と調査についても研修する。最後に小学生親子をモニターとした研究授業をおこなう。(なお、人々の学習を促す者」という意味でファシリテーターという言葉を用いた。)

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