平成27年度 地域提案型前期

市民参加による植物分布調査を中心とした博物館機能の向上

研究番号 研究代表者 所属 氏名

RN-12

総合政策学部 教授 平塚明
共同研究者(提案団体名) 他の構成メンバー 所属 氏名
釜石市郷土資料館 釜石市郷土資料館
NPO法人ASIA Environmental Alliance
館長
理事
菊池清太
阿部里紗
研究区分一般課題 研究分野地域社会
研究フィールド 釜石市 研究協力者

① 解決を目指す課題(何を解決するのか)
釜石市郷土資料館は市民の認知度が低く、利用者が少ない。税金で維持されている施設として好ましい状態ではない。沿岸被災地は地域資源としての自然環境を利用しながら復興を目指そうとしているが、基礎となる自然に関する知識や環境調査方法を市民が知ろうとしても、そのような博物館施設が釜石市にはない。資料館という既存施設を活用し、環境について学びたいという市民のニーズに答えることが必要である。
② 実施方法・取組みの概要
なるべく財源に頼らずに、従来にはない手法で資料館の利用者を募り、満足度を高める。そのためにイベント「植物ハンター」を資料館主催で実施し、市民が携帯電話あるいはスマートフォンを使って市内の植物分布調査をおこなう。類似の手法は日本全国で用いられているが、ほとんどが失敗している。その経験を踏まえ、今回は「一斉調査」、「主催者による迅速なマップ化・可視化」、「ゲーム的要素(ゲーミフィケーション)の付加」「連動する各種イベントや展示の開催」といった工夫を加えることによって、従来の欠点を克服する。事前・事後のアンケート調査結果と併せ、今後の資料館企画の基礎となるマニュアルを作成し、博物館機能の向上を図る。

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