平成27年度 地域提案型前期

十府ヶ浦米田地区海岸防潮堤復旧・整備に係る海浜植物の保全対策

研究番号 研究代表者 所属 氏名

RN-04

総合政策学部 准教授 島田直明
共同研究者(提案団体名) 他の構成メンバー 所属 氏名
岩手県県北広域振興局土木部 県北広域振興局土木部 技師 久保寿昌
研究区分震災復興 研究分野社会・生活基盤分野
研究フィールド 野田村米田地区 研究協力者 岩手県立盛岡農業高校

① 解決を目指す課題(何を解決するのか)
三陸を代表する景勝地である十府ヶ浦海岸の景観回復が大きな課題である。十府ヶ浦の南端にあたる米田地区海岸では、東日本大震災による被災を受け、防潮堤および国道45号線をかさ上げして復旧・整備される。米田地区海岸にはハマナス群落を始めとする多くの海浜性植物が生育していたが、復興復旧工事により従前の生育地が大きく消失せざるを得ないことになった。工事終了後に同様の植物相および植物群落を再生させ復興工事による環境への影響を軽減することが、大きな目標となっている。
② 実施方法・取組みの概要
米田地区の保全対策としては、1)保全エリアの設定、2)内陸側へ仮移植、3)種子・根茎から苗の生産を行う予定である。昨年度末までに、1)および2)については岩手県県北広域振興局土木部によって、3)の種子・根茎の採取は岩手県立大学によって行われている。今年度は、保全エリアと仮移植地における植生モニタリング、および種子・根茎からの苗の生産方法の確立が必要であり、これらを通して海浜植生の再生を行っていく。

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