平成27年度 教員提案型後期

ご当地検定用作問支援システムの研究開発

研究番号 研究代表者 所属 氏名

RO-03

ソフトウェア情報学部 准教授 高木正則
共同研究者(提案団体名) 他の構成メンバー 所属 氏名
教員提案型の場合
提案団体はありません
ソフトウェア情報学部
ソフトウェア情報学部
盛岡商工会議所
学生(M1)
学生(B4)
主事
林貴史
福坂祥基
田上智也
研究区分一般課題 研究分野地域社会
研究フィールド 盛岡市 研究協力者 文化地層研究会 金野万里、真山重博

① 解決を目指す課題(何を解決するのか)
近年,地域活性化の一つの取組として,地域の観光資源や文化についての知識を問うご当地検定が全国各地で実施されている.ご当地検定では,年に1~3回実施される検定試験に必要な問題数の確保が急務になっている.そのため,作問にかかる主催者側の負担が問題となっており(課題1),廃止になる検定も少なくない.また,検定試験においてはテストの信頼性(結果が一貫し,安定しているか)や妥当性(測りたいものを的確に測れているのか)を確保する必要がある.この信頼性や妥当性を確保するためにはテスト理論に基づいて問題の良し悪しを分析する必要があるが,このような分析に必要な知識の習得や分析時間の確保が困難な状況にある(課題2).
② 実施方法・取組みの概要
本研究では,作問にかかる主催者側の負担軽減を目的とし,問題自動生成システムを開発する(課題1への対応).これは過去に出題された問題から専門知識を抽出して知識ベースを構築し,この知識ベースと出題テンプレートを用いて過去に出題されていない問題を自動的に生成するものである.また,テスト理論などの専門知識を持たないテスト作成者の問題分析作業の負担軽減を目的とし,テスト問題の分析結果や次回作問時のアドバイスを自動生成するシステムを開発する(課題2への対応).これらのシステムを岩手県盛岡市で実施されているご当地検定「盛岡もの識り検定」の作問現場に導入し,作問にかかる主催者側の負担軽減効果を評価する.

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