平成27年度 教員提案型後期

滝沢市巣子地区における防風林樹木のカルテ化および産業遺産としての再評価

研究番号 研究代表者 所属 氏名

RO-02

総合政策学部 准教授 島田直明
共同研究者(提案団体名) 他の構成メンバー 所属 氏名
教員提案型の場合
提案団体はありません
総合政策学部
総合政策学部
教授
教授
平塚明
渋谷晃太郎
研究区分一般課題 研究分野地域社会
研究フィールド 滝沢市巣子地区 研究協力者 岩手県立大学企画室、岩手県環境生活部環境生活企画室

① 解決を目指す課題(何を解決するのか)
滝沢市巣子地区周辺には,土塁および防風林が多く見られる。これらは,明治時代に畜産系研究機関が開設され,それにともない築造・植林されたものである。岩手県の畜産業の産業近代化過程を物語る施設であり,地域の景観を特徴づけるとともに,良好な生態系を形成している。ところが,近年これらの防風林が倒木する危険性があるなど理由により伐採され減少している。岩手県立大学所有地の防風林においても同様の懸念がある(課題1)。また,これらの土塁や防風林が産業遺産であることの認知度が低いことも安易な伐採に繋がっていることが考えられる(課題2)。
② 実施方法・取組みの概要
課題1を解決するために,大学が所有するカラマツなどの防風林について,防風林の樹木の健康状態などのカルテ化を行う。高木にナンバリングし,樹高・胸高直径・傾きなどの基本的な項目および枯れ枝・損傷など目視によって確認できる項目を調査する。課題2を解決するために,滝沢市巣子地区を中心に明治時代に築造・植林された土塁・防風林などの景観要素の分布状況を調査・整理し,地域の歴史的資産や景観の現状を明らかにし,産業遺産として再評価する。この成果などを取りまとめ,地域住民の方へ還元することで産業遺産であることへの認知度向上を目指す。

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