令和7年度 地域協働研究(ステージⅠ本格型)

岩手県満州開拓事業・資料に関わる慰霊・保存・啓発活動の継承にむけて

研究番号 研究代表者 所属 氏名

R07-Ⅰ-29

盛岡短期大学部 教授 三須田善暢
共同研究者(提案団体名) 他の構成メンバー 所属 氏名
岩手県満州開拓殉難の塔を守る会 岩手大学平泉文化センター
富士大学経済学部
岩手県満州開拓殉難の塔を守る会
客員教授
教授
事務局
八木光則
中村良則
山下キヌ
研究区分一般課題 研究分野地域社会
SDGs
  • 16:平和と公正をすべての人に
研究フィールド 滝沢市 研究協力者 岩手医科大学・名誉教授・黒澤勉、岩手県立博物館・専門学芸調査員・工藤健

① 解決を目指す課題(何を解決するのか)
 本研究は、満洲開拓移民研究において、近年注目される、記念碑等の維持管理と活動継続が困難になっている状況について、調査対象を当事者のみならずその家族・親族に拡大することで、背景にある要因を究明する。それとともに、「負」ともとらえられる遺産と向きあう「ダークツーリズム」といった近年の動向をも踏まえて、多様な担い手を関わらせることにより「モノ」と「コト」を維持継承していく方策を検討する。

② 実施方法・取組みの概要
 本研究は2024年度から開始しているものの継続研究である。申請者の研究、および「岩手県満州開拓殉難慰霊の塔を守る会」のこれまでの活動を踏まえつつ、今年度は具体的に次のようなことをおこなう。(1)守る会関係者が保管する開拓移民関係の資料のアーカイブ化とその分析、(2)守る会関係者のライフヒストリーおよび家族親族へのさらなる聞き取り調査、(3)慰霊碑等の管理に関する識者へのヒアリング、(4)多様な担い手を関わらせた、祈念碑の慰霊・顕彰を継承支援する体制の構想立案。