令和7年度 地域協働研究(ステージⅠ本格型)

釜石市片岸公園の生物多様性を目指した植生管理方法の確立

研究番号 研究代表者 所属 氏名

R07-Ⅰ-19

総合政策学部 教授 島田直明
共同研究者(提案団体名) 他の構成メンバー 所属 氏名
株式会社かまいしDMC ㈱かまいしDMC 部長 大杉尚也
研究区分一般課題 研究分野地域マネジメント
SDGs
  • 4:質の高い教育をみんなに
  • 6:安全な水とトイレを世界中に
  • 11:住み続けられるまちづくりを
  • 15:陸の豊かさも守ろう
研究フィールド 釜石市 研究協力者 釜石市都市計画課、釜石市生活環境課

① 解決を目指す課題(何を解決するのか)
 釜石市片岸町にある通称「みのすけ沼」は、震災前から地元の方に親しまれ、希少種も確認される貴重な湿地帯であった。東日本大震災によってみのすけ沼は大きく改変されたが、「片岸公園」として水辺を活かした公園として開発された。一方、みのすけ沼にはアオミドロなどが覆い、水質に問題があると考えられている。生物相・生物多様性を維持・改善していくための植生管理方法を考案するために、震災前の生物相、土地利用の変遷、周辺住民による利活用などについて整理するとともに、現在の生物相について明らかにし、これらをもとに今後の利活用や植生管理方法を確立していく必要がある。しかしながら、これらの事柄についての調査研究は進んでいない。

② 実施方法・取組みの概要
 片岸公園の生物多様性の維持・改善を目指した今後の植生管理方法やモニタリング、利活用方法の検討・提案することを目標としている。そのため以下の項目について研究を進める。1)土地利用の変遷の解明、2)震災前の「みのすけ沼」の生物相の解明、3)震災前の「みのすけ沼」の地域住民の利用状況の解明、4)現在の植物相の解明、5)今後の植生管理方法やモニタリング、利活用方法の提案および植生管理・モニタリングマニュアルの作成。植生管理やモニタリングは,地域の方やワーケーションなどで釜石に訪れた方が行えるようなメニュー化も検討する。またヒアリング内容や土地利用の変遷などを取りまとめた報告書を作成する。