平成25年度 教員提案型後期

地域住民の食生活改善サポートに関する研究 - 岩手県内農業従事者の栄養および環境由来の元素摂取状況の把握を通じた試み -

研究番号 研究代表者 所属 氏名

RG-06

盛岡短期大学部 教授 千葉啓子
共同研究者(提案団体名) 他の構成メンバー 所属 氏名
教員提案型の場合
提案団体はありません
宮城大学
宮城教育大学
東北文教大学
岩手医科大学サイクロトロンセンター
教授
教授
教授
所長・教授
中塚晴夫
猿渡英之
渡辺孝男
世良耕一郎
研究区分一般課題 研究分野環境・資源・生活科学
研究フィールド 花巻市宮野目地区 研究協力者 JA岩手県花巻市宮野目女性部料理研究グループ

① 解決を目指す課題
環境中の元素類による健康影響を公衆栄養・環境科学の相互の視点から捉え、とくに食事由来のミネラル、微量、有害元素等の動態について検討している。本研究では食生活面から地域の健康づくりに取り組んでいるグループで食事調査を実施し、各自のミネラル他種々の元素類の摂取量や基本的な栄養摂取状況・食習慣の現状を理解することにより、食生活改善に取り組む動議づけを目指している。また、福島原発事故での放射性物質による農産物への影響等も議論されていることから、本研究では放射性ヨウ素の飲食物由来の摂取量を推定する際の基礎資料となる、日常の食生活におけるヨウ素摂取状況についても明らかにし、地域住民の食生活の安全・安心につながる取り組みになることをも目指している。
② 実施方法・取組みの概要
本研究における食事調査は陰膳実測法を用い、対象者が一日に実際に摂取した飲食物を全て回収し、これを測定試料として、ヨウ素を始め、種々の元素類を分析する。同時に、日本食品標準成分表2010を用いて食事献立表からヨウ素他元素摂取量を算出し、陰膳実測値と比較検討する。さらに各種生体試料(尿、血液、毛髪等)の分析やアンケート、健診結果等の情報と合わせて総合的に食生活について解析を行う。ヨウ素摂取量等での地域差・個人差の検討には、本研究グループが先行実施した近隣の農業従事者での結果と比較し、また、本年度実施予定の沿岸部での食事アンケート調査結果も踏まえて、本県住民における環境中元素類の摂取実態の把握に務める。

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