平成25年度 教員提案型後期

太陽光発電のみを用いた持続的な被災地観測システムの開発

研究番号 研究代表者 所属 氏名

RG-01

ソフトウェア情報学部 准教授 齊藤義仰
共同研究者(提案団体名) 他の構成メンバー 所属 氏名
教員提案型の場合
提案団体はありません
ソフトウェア情報学部
ソフトウェア情報学部
教授
助教
村山優子
西岡大
研究区分震災復興 研究分野社会・生活基盤分野
研究フィールド 田野畑村 研究協力者 田野畑村 村長 石原弘

① 解決を目指す課題(何を解決するのか)
今回,東日本大震災で被害を受けた田野畑村では,津波を受ける前と受けた後の継続した記録が乏しく,津波被害の再検証が難しいという課題があった.また,被災したことにより,地域の過疎化が加速しているという問題にも直面している.これらの問題を解決するため,本研究課題では,小型の太陽光発電パネルと省電力PCおよび3G通信デバイスを用いて,太陽光から得られた電力のみで動作する被災地観測システムを実現する.本システムは太陽光のみを用い,被災地のような電力インフラがない場所であっても,メンテナンスを必要とせず,低コストで持続的な被災地観測を可能とする.また,被災地の復興の様子や観光地を配信することで,被災地域の活力ある現在を全国に伝え,地域の過疎化に歯止めをかける.一方で,太陽光から得られた電力のみでは,必要な機器を定常的に動作させておくことが困難等の技術課題が予想される.これらの未知の課題について,実地実験を通して抽出し,太陽光発電のみを用いた被災地観測システムの実現可能性を示す.
② 実施方法・取組みの概要
本研究では,太陽光発電のみを用いた観測システムの開発を行い,電力インフラ非依存の被災地観測システムの実現可能性を検証する.①小型省電力PCと各種機器の消費電力および小型太陽光発電装置の発電量の調査,②太陽光発電装置のみを用いて動作可能な静止画定点観測システムの開発,③被災地での実地検証,④太陽光発電のみを用いた場合の課題の抽出を行う.また,開発したシステムを応用し,過疎化を防ぐための,地域の魅力を低コストで配信する取り組みも行いたい.

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