令和6年度 地域協働研究(ステージⅠ)

数学基礎力と自律的学習の定着を図るアプリケーションの開発と探究学習による数学への興味喚起に関する研究

研究番号 研究代表者 所属 氏名

R06-Ⅰ-15

ソフトウェア情報学部 准教授 田村篤史
共同研究者(提案団体名) 他の構成メンバー 所属 氏名
岩手女子高校
ソフトウェア情報学部
高等教育推進センター
岩手女子高校
岩手女子高校
岩手女子高校
ソフトウェア情報学部
ソフトウェア情報学部
ソフトウェア情報学部
准教授
教授
教諭
教諭
教諭
学部4年
学部4年
学部4年
児玉英一郎
福島朋子
渡部聖美
豊岡修平
髙田広士
大井基暉
笹森望々愛
師岡葵
研究区分一般課題 研究分野well-being
SDGs
  • 4:質の高い教育をみんなに
研究フィールド 盛岡市 研究協力者 電気通信大学

① 解決を目指す課題(何を解決するのか)

 岩手女子高等学校の生徒の中には,小中学校の内容を理解できていないまま高校に入学した生徒も一定数存在する.そのような生徒に対して,高校内容の理解の補助と自律的学習の確立を図るための数学アプリケーションを開発する.このアプリケーションは、学習者が解決できない問題については,躓いたところまで戻って復習できるようにするため,高校内容だけでなく小中学校の内容で理解が不十分だった箇所の理解にも繋げられる.自ら進んで学習する習慣が身についていない生徒たちも多いため,最終的にはアプリケーションの利用によって自律的学習の確立および副次的な効果として自己肯定感の向上も目指す.また,数学への興味喚起として探究学習の実施も時期を並行して行う(学年は異なる).これには,ボーカロイドや動的幾何学ソフトウェアを活用する. 

② 実施方法・取組みの概要

 2023年度の地域協働研究ステージIで数学I Aの定期考査や数学検定の解答により誤答分析等を行なった.収集したデータを基に作成するアプリケーションのアルゴリズムを開発する.岩手女子高校で2次関数を履修している期間と履修後にアプリケーションを利用し,学習内容の理解度を調査するとともに,既習内容の定着を図る.その際,開発したアルゴリズムが正しく動作しているかを確認する.また,アプリケーションの利用時間(学習時間)を調査し,利用率と成績の関係も調査を行う.探究学習については,授業後にアンケート調査を行い,生徒の興味・情動の変容を調査する.