令和6年度 地域協働研究(ステージⅠ)
生成AIを用いて展示施設職員に負担をかけずに効果的な展示案内を実現する視聴覚ガイドシステムの開発
研究番号 | 研究代表者 | 所属 | 職 | 氏名 |
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R05-Ⅰ-14 |
ソフトウェア情報学部 | 教授 | 蔡大維 | |
共同研究者(提案団体名) | 他の構成メンバー | 所属 | 職 | 氏名 |
盛岡市遺跡の学び館 |
盛岡市遺跡の学び館 盛岡市遺跡の学び館 ソフトウェア情報学部 |
文化財副主幹 文化財調査員 学部4年 |
菊地幸裕 伊藤聡子 砂川伯人 |
研究区分 | 一般課題 | 研究分野 | 地域社会 |
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SDGs |
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研究フィールド | 盛岡市 | 研究協力者 | 独立行政法人国立科学博物館 |
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① 解決を目指す課題(何を解決するのか) 盛岡市遺跡の学び館は、市内の遺跡や文化財を紹介する博物館であり、その役割は埋蔵文化財から地元の歴史を発信することにある。定期的に常設展や企画展、発掘調査速報展などの展示会を開催し、旧石器時代から近世までの遺跡や土器などの遺物を紹介している。しかし、入館者数の伸びが鈍く、盛岡市内の貴重な資料が広く知られていない状況である。一方で、地元の来館者からは興味深いとの声もあり、潜在的な需要があると考えられる。来館者の多様なニーズに対応するためには、職員の人手不足が課題である。AI技術を活用し、来館者の個々のニーズに合わせた解説を提供することで、学習体験を充実させ、リピーターを増やすことを目指している。 ② 実施方法・取組みの概要 岩手県立大学は独自の観光案内システムとノウハウを活かし、盛岡市遺跡の学び館と一緒に、館内の学習と見学体験を向上させる協働研究を展開する。ガイドサービスのスタイルとコンテンツ構成のテンプレートを提案し、様々なニーズに適合するサービスを提供する。生成AIを導入して職員の作業負担を軽減し、文化財学習とリピーターに対応した会員システムを研究する。実証実験の実施によって、提案した枠組みの有効性を検証する。次年度に向けて、施設職員が長期運用できるシステムを整備するための事前調査論証を行う。この研究により、盛岡地域の文化財への学習と見学体験が効果的かつ魅力的になり、サービス管理の省力化も期待される。 |