令和6年度 地域協働研究(ステージⅠ)

岩手町の地方創生を担う「地域共創人材」の評価方法の開発

研究番号 研究代表者 所属 氏名

R06-Ⅰ-13

高等教育推進センター 教授 渡部芳栄
共同研究者(提案団体名) 他の構成メンバー 所属 氏名
岩手町
高等教育推進センター
岩手町みらい創造課
准教授
主事
高瀬和実
谷地健人
研究区分一般課題 研究分野地域マネジメント
SDGs
  • 4:質の高い教育をみんなに
  • 11:住み続けられるまちづくりを
研究フィールド 岩手町 研究協力者 岩手県立沼宮内高等学校,岩手町立小中学校(予定),岩手県教育委員会(予定)

① 解決を目指す課題(何を解決するのか)

 岩手町は,「SDGs未来都市共創プロジェクト」を通じて持続可能な地方都市の実現を目指している。このプロジェクトはSDGsを基盤とし,地域内外の様々な企業や団体との協力により,地方創生の新たな形を模索している。中心となるのは「地域共創人材」の育成であり,この人材は高い志と町への愛着を持ち,地域や将来への変化を生み出す力が求められる。研究の目的は,これらの人材に必要な10の資質・能力をどのように評価し,育成するかを明確にすることである。具体的には,教育の改善とこれらの能力の測定方法の開発に焦点を当て,高校生を対象にした調査とその改良を行い,最終的に地域課題の解決につなげることが目標である。

② 実施方法・取組みの概要

 本研究は,町及び町内学校の実態に基づいた測定項目と尺度の検討,測定の実施とその結果の分析,さらに教育改善課題及び研究課題の抽出のプロセスで進められる。初めに,岩手町や町内学校の取り組みを調査し,10の資質・能力を適切に測定できる項目と尺度を検討する。次に,高校2年生を対象に,主に総合的な探究活動を通じて地域活動に取り組む中で複数回の測定を行い,信頼性や妥当性を検証する。測定結果の分析を行い,沼宮内高校の教員の協力を得ながら教育プログラムの改善点や強化すべき点を議論し,次年度の課題を抽出する。年度末には,研究成果をまとめ,小中学校での一貫した資質・能力開発の可能性や他市町村への応用可能性についても検討する。