令和6年度 地域協働研究(ステージⅠ)
木賊川遊水地一帯における希少蝶および野生哺乳類の生息実態の解明
研究番号 | 研究代表者 | 所属 | 職 | 氏名 |
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R06-Ⅰ-12 |
総合政策学部 | 准教授 | 鈴木正貴 | |
共同研究者(提案団体名) | 他の構成メンバー | 所属 | 職 | 氏名 |
たきざわ環境パートナー会議 |
総合政策学部 総合政策学部 総合政策学部 たきざわ環境パートナー会議 たきざわ環境パートナー会議 |
名誉教授 講師 教授 代表 副代表 |
渋谷晃太郎 櫻井麗賀 辻盛生 豊島正幸 齊藤政宏 |
研究区分 | 一般課題 | 研究分野 | 地域社会 |
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SDGs |
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研究フィールド | 滝沢市 | 研究協力者 | 岩手県盛岡広域振興局土木部、滝沢市市民環境部環境課 |
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① 解決を目指す課題(何を解決するのか) 岩手県は、1986年から「木賊川広域河川改修事業」を実施している。この事業の一環として現在、木賊川中流部に遊水地を造成中であるが、一方で造成地内に希少な動植物が生息・生育しており、これらの保全に「たきざわ環境パートナー会議」と岩手県立大学が協働で取り組んでいる。そこで、令和6年度は次の二つの課題に取り組む。1)令和3年度から実施している希少蝶ゴマシジミの保全手法に資する調査の一環として、本種の保全地への誘導の試行、および本種の宿主ハラクシケアリの生息環境の把握を行う。2)これまで未知であった哺乳類について現地で生息調査を実施し、とくに近年、生息域を拡大させつつあるツキノワグマの生息状況把握に注力する。 ② 実施方法・取組みの概要 食草ナガボノワレモコウを移植することで、築堤により消失するエリアから保全地へゴマシジミの生息個体の誘導を試みる。また、ゴマシジミの宿主ハラクシケアリが現在生息するエリアにおいて、草本の刈り払いによる明・暗条件、および生息する草本の種多様度と本種の生息数と関係性を調査する。哺乳類の生息把握には、赤外線で個体を探知して、静止画と動画を撮影する自動撮影カメラを用いる。2ヶ月おきに画像データを取り出し、種の同定を行う。昨年度、試行的に設置した5台のうち1台にツキノワグマが撮影されたことから、本種の行動範囲を把握するためカメラの設置台数を増やして、調査範囲を広げる。 |