平成25年度 教員提案型前期

東日本大震災被災地域住民のこころの健康に関する研究-釜石市健康調査の分析による被災後の市民の精神的健康の実態把握-

研究番号 研究代表者 所属 氏名

RE-11

社会福祉学部 准教授 中谷敬明
共同研究者(提案団体名) 他の構成メンバー 所属 氏名
教員提案型の場合
提案団体はありません
社会福祉学部
社会福祉学部
釜石市健康推進課
講師
教授
係長
山田幸恵
桐田隆博
洞口祐子
研究区分震災復興 研究分野社会・生活基盤分野
研究フィールド 釜石市 研究協力者 釜石市

① 解決を目指す課題(何を解決するのか)
東日本大震災では、多くの人命が失われ、多くの家屋が流出し、地域自体が流されて、人々は見慣れた故郷を失った。これらの被害は目に見える損失だけではなく、人々のこころに大きな影響を及ぼした。東日本大震災は被災地の人々にとって命の危険をまざまざと感じさせたトラウマティック・ストレスであり、その影響としてはposttraumatic stress disorder(PTSD)があげられる。しかし、トラウマ被害後の影響は必ずしもPTSDに代表される精神障害だけでない。近親者との死別による悲嘆や、仮設住宅への居住によるストレス、地域社会の変化によるストレス、仕事が見つからないことによるストレスなど、その影響は多岐にわたる。そこで、本研究では東日本大震災が人々のメンタルヘルスに及ぼした影響を、岩手県釜石市に居住する全市民を対象として、トラウマティック・ストレス、近親者との死別による悲嘆、抑うつ、日常生活のストレス、行動の変化といった観点から明らかにする健康調査を昨年度に引き続き実施し、昨年度との比較を通して適切な支援について提案をする。
② 実施方法・取組みの概要
釜石市保健福祉部健康推進課との共同研究契約に基づき実施する。本研究の実施計画は中谷・山田・桐田と釜石市で立案し、調査は釜石市が行い、分析は本学が担当する。

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