平成25年度 教員提案型前期

被災地従業員のメンタルヘルス支援による産業経済の再建

研究番号 研究代表者 所属 氏名

RE-04

社会福祉学部 教授 青木慎一郎
共同研究者(提案団体名) 他の構成メンバー 所属 氏名
教員提案型の場合
提案団体はありません
宮古短期大学部
社会福祉学部
教授
実習講師
植田眞弘
高田梨恵
研究区分震災復興 研究分野産業経済分野
研究フィールド 宮古市、山田町 研究協力者 宮古・下閉伊コネクター金型研究会・事務局長・安藤充、岩手県予防医学協会健康推進部健康推進課・健康推進係長・阿部千恵子

1.解決を目指す課題
被災地の職場では、①従業員が被災者であること②被災に関わる産業の危機③復興のための過重労働という三点から従業員のメンタルヘルスの悪化が見られる。被災地の産業経済の復興という観点からも対応が求められている。
2.実施方法・取組みの概要
平成23年度平成24年度に、同じテーマで「課題解決型研究」を実施してきた。宮古地区の地域特性を踏まえコネクター・金型産業等の製造業を対象とする。実施方法は、メンタルヘルス健診を実施し、その結果をフィードバックするプロセスの中でデータを収集する。その結果を分析することにより、被災地の産業経済の再建に資するメンタルヘルスの観点からの提言を行う。これまでの取り組みから、被災地の産業現場におけるメンタルヘルス対策の課題が明らかとなった。第一に、被災により加速された過疎化高齢化による若年労働者の減少であり、第二に、指導的立場の社員の養成である。平成25年度の取り組みとしては、メンタルヘルス健診を継続実施し、その結果に基づいて①労働者への個別指導、つまり「セルフケア」と、②管理監督者研修などの事業場全体のケアにとりくむ。さらに、職場のメンタルヘルスの観点から、震災復興に関わる課題の発見とその分析を深める。今後の本研究継続への期待がコネクター・金型産業側からも強い。

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