令和5年度 地域協働研究(ステージⅠ)
木賊川遊水地に創出したビオトープとその周辺における生物相の評価
研究番号 | 研究代表者 | 所属 | 職 | 氏名 |
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R05-Ⅰ-16 |
総合政策学部 | 准教授 | 鈴木正貴 | |
共同研究者(提案団体名) | 他の構成メンバー | 所属 | 職 | 氏名 |
たきざわ環境パートナー会議 | 滝沢市市民環境部環境課 |
研究区分 | 一般課題 | 研究分野 | 地域社会 |
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SDGs |
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研究フィールド | 岩手県滝沢市穴口地内 木賊川遊水地、木賊川・巣子川流域 | 研究協力者 | 岩手県 盛岡広域振興局土木部 滝沢市 市民環境部環境課 |
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① 解決を目指す課題(何を解決するのか) 木賊川遊水地において、希少野生動植物の生息・生育が明らかになっており、その保全を目的として、市民が手作りでビオトープを創出し、維持管理している。ビオトープの水域は2019年春から2020年秋にかけて拡大し、魚類(ホトケドジョウなど)の定着など、一定の役割を果たしている。そこで、本研究では、植生および昆虫に着目し、ビオトープの種構成の把握を試みる。さらに、当遊水地に生息する希少蝶類であるゴマシジミの保全を目的として、本種と寄生関係を持つハラクシケアリの分布把握を試みる。すなわち、ビオトープの生物定着状況の評価、およびゴマシジミの保全に向けた基礎的知見を収集する。 ② 実施方法・取組みの概要 ビオトープの植生調査は、2020年度の調査結果と比較することで経年変化を把握する。年5回程度の植生調査により、ビオトープ内の植生の推移を確認する。昆虫調査については、種数が多く同定が極めて難しい事から、外部の専門家に協力を仰ぐ。年4回の調査を実施し、ビオトープの現在の昆虫相の把握を試みる。また、現在進行中である遊水地造成において、施工箇所がゴマシジミの生息環境を有する場合には、施工方法や対象区域の見直しが必要となる可能性がある。ここでは、とくに本種の再生産環境に着目し、宿主ハラクシケアリの分布状況と、ゴマシジミ飛翔範囲の関係を把握し、遊水地造成と本種の保全の両立を模索する。
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