① 解決を目指す課題(何を解決するのか)
矢巾町では、月1回、町広報紙をはじめチラシ、外部由来の配布物の配布について町内全世帯(住民票の有無に関わらず)や町内企業に配布している。しかしながら、以下の3つの課題がある。第1に、配布しても見ない、見ても最後はごみとして捨てられるといったことによる環境への負荷が大きい。第2に、町や外部から配布依頼されるものが多く、配布に携わる人員の負担が大きい。第3に、町側の問題としてインターネットによる発信力が不足している。
以上3つの課題が解決できれば、無駄な紙類の排出量を減らすことができ環境にやさしいだけでなく、情報発信のデジタル化にも寄与できると考慮されるが、上記課題解決にはどのような方法が最善なのか。
② 実施方法・取組みの概要
配布物については、毎月のものは町広報、町の各課からのチラシであり、3~4か月に1回の割合で、岩手県、岩手県議会、町議会、町社会福祉協議会の広報紙が一緒に配布される。また、時期になると緑の羽根、黄色い花、赤い羽根の各々募金もあったりする。この他、国、県の選挙に関する広報紙なども配布されることもある。町内は41の地域で構成されており、職員が月1回、41の地域の代表にその地域分の数の配布物を渡し、その地域に住む班長が全世帯へ配布するという仕組みになっている。地域の代表の高齢化も進んでおり、多くの配布物がある月は相当な負担となっている。このようなことから、デジタル化により情報を入手できる世帯は町からの配布物は不要としてもらうなど、配布物の希望制を導入できればと考えるが、その際にどのようにして全世帯に希望をとる方法が最善なのか。
また、デジタル化により情報を得ることができる世帯に確実に新着情報を見てもらうためには、どのような方法があるか。 本研究では,行政広報のあり方について検討する。
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