令和4年度 地域協働研究(ステージⅠ)

自殺予防対策の相談事例の利用可能性に関する研究

研究番号 研究代表者 所属 氏名

R04-Ⅰ-15

ソフトウェア情報学部 講師 富澤浩樹
共同研究者(提案団体名) 他の構成メンバー 所属 氏名
盛岡市保健所保健予防課 同朋大学社会福祉学部
盛岡市保健所保健予防課
盛岡市保健所保健予防課
准教授
保健師
主任保健師
川乗賀也
藤原孝洋
君塚美穂
研究区分一般課題 研究分野地域社会
SDGs
  • 3:すべての人に健康と福祉を
  • 4:質の高い教育をみんなに
研究フィールド 盛岡市 研究協力者 チャイルドラインいわて、岩手県精神保健福祉センター・岩手県ひきこもり支援センター、岩手県県央保健所、岩手医科大学医学部災害・地域精神医学講座

① 解決を目指す課題(何を解決するのか)
盛岡市の自殺死亡率は,平成21年以降緩やかに減少しているが,「自殺者の性・年代別」をみると,男性では40・50歳代,女性では50・60歳代が多い状況である。経年的な傾向も同様である。令和2年は58名,自殺死亡率は20.1%。岩手県は,全国ワースト1という結果であった。本研究では,これまでの研究成果を踏まえて,こころの相談窓口への誘導を目的とした「こころの相談窓口誘導ボット」を活用した自殺予防対策の実践を試みる。
② 実施方法・取組みの概要
令和2年よりLINEで運用を開始した「こころの相談窓口誘導ボット」は,悩みを抱えた本人を対象に,相談窓口への誘導に特化した機能を提供している.また,リスティング広告の解析より,男性よりは女性が,若年層だけではなく40~50歳代の働き盛り世代のアクセスが多い傾向が明らかになってきている.さらに令和3年度研究では,Web版「こころの相談窓口誘導ボット」を試作した.具体的には,当事者に向けては少し話を聞く機能,ゲートキーパーに対しては情報提供機能を提供するようにしたが,対話機能が不十分であったため公開には至っていない。
本研究では,1)これまでの研究成果を踏まえた相談事例集の作成,2)Web版チャットボットの改善,3)実践的な検証を通して,地域実装を図る.

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